休み時間、たえきれずK助に電話でその話をしました。動揺しまくっている私の話を聞いた彼はとても心配し、帰り道は迎えにきてくれました。
アパートに着くと、ビニール袋は今朝私が捨てたままの形でそこにあり、結局、そのタヒ骸は彼が埋めてくれて、その日は彼と一緒に眠りました。
心当たりはないけれど、誰かの恨みを買ったのかもしれないと怯える私を、
K助は辛抱強く慰めてくれました。「もう大丈夫だよ」「俺が守るから」と何度も繰り返し、その言葉を聞いて、私もようやく眠りにつくことができたのです。
そしてその日から、正体不明の嫌がらせはどんどんエスカレートしていきました。
毎日のように郵便受けに届けられる「タヒね」とだけ書かれた手紙、きっちり3日置きにドアに
ぶらさがっている動物のタヒ骸入りのビニール袋、1日100件を超える非通知電話。
非通知電話を着信拒否すると、今度は夜中に部屋の前にやってくるようになりました。
毎晩深夜2時にやってきて、きっちり10分間、チャイムを押したりドアをたたき続けたり、体当たり?をしたり。
怖くて怖くて、ドアを開けて直接犯人と対峙することなんてとても出来ませんでした。
はい、チキンです。ごめんなさい。
しばらくはK助や友達の家に避難したり、逆にK助に泊まりにきてもらったりして過ごしました。