・怒りを忘れた俺はとりあえず、丁度夏休みに入った娘を義妹に預ける事を指示。
・週末だった為、俺は自宅に残り証拠品の確認を行い、嫁と娘が義妹の元に。
・証拠の確認をしていても、映像に映っているのが嫁と認識出来ているのだが
普通の大人動画を見てる感覚で吐き気は無かったが、その日は何故か深酒した。
・翌昼、義妹から「全て聞いた。暫く娘は預かる。姉を宜しく。」と連絡が。
・丁度嫁が帰宅し、今後の事を話し合うつもりでいたが俺が酩酊状態の為
勢いで「映像にあったことを俺にもやってみろ」的な暴言を吐く。
・嫁はそのまま外出し、俺は暴言に反省しつつ二度寝。約半刻後に嫁帰宅。
・嫁の手には”ド○・キ”の袋が。俺にも準備してと渡されたのが”イチジク”。
・俺は、自らの暴言に恐怖した。
・話し合いの結果、俺に怒りの感情が無いとしても、このままというのは嫌。
・只、この爆弾を炸裂させたら常務派も取引先も吹っ飛び会社もヤバい事になる。
・とりあえず内密に社長にアポを取るため、同期の社長秘書Aを召喚する。
・Aは入社以来の嫁の親友であり、結婚前の俺の元行為友達でもある。
(嫁既知、結婚後の関係は無い)
・A召喚時に俺を巡ってすったもんだがあったが、社長へのアポ取りは成功。
・娘が夏休みの間に対外的なケリをつける事で嫁と合意。Aにも協力を要請。快諾。
・社長に今回の面談に対し謝意を述べた後、事情・経緯を嫁から説明。
・Aから大まかな内容は聞いていた社長も、元常務秘書の告白にAA状態。
・一通り聞いた社長が沈黙の後、常務派のクーデターの噂があると暴露。
・おそらく三週間後の定例取締役会で起こすのではないかと思われる。
・社長も動いてはいるが、いかんせん常務派が多数を占める状態では厳しい。
・ただ、それよりも俺が常務派で無かった事の方に驚きがあると言われた。
・逆に社長から常務派一掃の協力要請をされ、事後のポストも確約すると
言われたが、俺は協力は惜しまないが、事後のポストの件は固辞した。
・元々営業畑出身の常務なので、営業部の役職ほぼ全てが常務派で占められて
いた。常務派の一掃とは営業部の一掃と同意であることから、その対応
に腐心していると、Aが策を提案し、社長も同意した。
・その場である程度のプランとスケジュールを決め、その日は解散。
・俺は社長の直通携帯番号とアドレスをGETし、今後の連絡を待つことに。
・次の日から早速行動に移した。まずは常務派担当の取引先に向かい、
証拠にあった担当者と面談。証拠の一部を開示して俺の指示通り動く事を
約束させ、他言無用及び常務派との業務以外の連絡を禁止させた。
・五日程掛かったが、常務派担当の全ての取引先の根回しを終了した。
・その間、もう一つの営業二課の課長も常務派の為、俺の腹心であるB係長が
大きな商談を成功させたとして、二課長補佐として社長にねじ込んでもらい、
二課の現況を三日で把握するよう指示した。
・あらかじめB(イケメン)にはある程度の事情を説明し協力を仰いだ。
・B(高学歴・高身長)は叙○苑食べ放題を要求し、二日で課内を掌握した。
・後にBに聞いたが、間男から相手は教えて貰えなかったが、行為付きの接待の
誘いは何回もあったそうだ。
・B(全てのスキル高い)はその度に断っていて、そのうち呼ばれなくなったらしい。
・理由がある。社内で知ってるのは俺と嫁だけだが、Bは男色。(理想の人:俺)
・半年前、俺の家で呑んだ際にカミングアウトして、一晩だけでいいから俺を
貸してくれと嫁に土下座した。
・嫁は即却下したが、これを機に俺を好きな者同士の友情が芽生えたと言っていた。
・とりあえず、これで現場レベルでの混乱は避けられる目途が立ったので、
次は社長に出陣して貰い、渉外のお偉いさん対策を進めた。
・それでもやることは同じで、全ての根回しが終わったのは取締役会の
一週間前だった。