A 先輩社員の新築のお宅
B 会社が1棟丸ごと借り上げた新しいアパート
C 築30年くらいの物件を会社が借り上げた古めのマンション
D そこだけ昭和のボロッボロの団地(エレベーターなし)
ちなみに、Aが一番不人気
旦那の会社は家を建てるとすぐに地方や海外に転勤になり
自宅は会社が借り上げて、社宅として他人が住む
(拒否することはできるけど、なぜか拒否る人は滅多にいない)
新築の他人様の家を汚さないように住むのは
常識のある人間にとってはストレスなのでAは不人気
人気なのはB、妥協してC
そして旦那はもちろん、Dを引き当てた。
しかも最上階の5階。
もうね、タヒねと思ったよ。
抗議しても決まったことは決まったことなので変更はしてもらえない。
私は新婚生活に向けて、新しい家具をいろいろ選んでいたけど
エレベーターなしの団地の5階まで運べないし
それ以前に階段も狭くて家具が入らないので
家具類はほぼ全部キャンセルした。
引越し前に、向かいの家に挨拶に行ったら留守だった。
時間を開けて、夜にお邪魔しても留守だった。
階下の4階も3階のお宅も留守だった。
2階の人が在宅してたので、留守だった旨を話したら
「こんなとこ住んでられないって、みんな自腹で近所のアパートに住んでるよ」と
週に2〜3回郵便物を回収に来るだけで、ほとんどの人が住んでいないことが判明した。
それくらいボロボロだし、お風呂の給湯器は見たことないほど古いタイプだったし
階段も壁もコンクリートがボロボロ剥がれて異臭もしてた。
ゴーストタウン的なボロ団地だった。
仕方なく自腹切ってアパートに移ろうと相談している時に
他県で欠員が出て、一年後に飛行機の距離の街に移動になると言われた。
一年だけマンション借りるより、
一年だけ諦めてボロ団地に住もうということになり、
私達は一年間その団地に住んでいた。
(階段の昇り降りだけでクタクタになるので、ちょっと痩せた)
ちなみに旦那はその時点で既に会社内で
独身寮Cから社宅Dに住んだ運の悪いやつとして有名になっていた。
そして一年後、予告通り異動が決まった。
旦那だけ先に赴任先の地へ行き、
仕事の引き継ぎや社宅のくじ引きをすることに。
C独身寮からD社宅に住んだ経歴があり、
あまりに運が悪いので、なんとか次は考慮して下さいと総務部に泣きを入れたら
「まあ考えておくよ」と回答されたらしい。
そして赴任先の社宅が決まる日。
その地の社宅もだいたいABCDな感じだった。
旦那は見事にD社宅を引き当てた。
「今までよりマシな社宅でしょうね?」と聞くと
「今までが酷過ぎたから、多少マシだよ」と言った
実際の引越しの日、現地に着いた私は唖然。