社宅がボロボロ。両親『援助してあげるから一軒家を立てなさい』私夫婦「賛成!」→新居が完成→2ヶ月後…上司『海外に転勤ね。今の家は社宅にするから^^』旦那「えっ」

 

今までのゴーストタウンを更に酷くしたボロッボロのモルタル団地。
耐震性とか大丈夫なのか?と不安になるほど
そしてそんなに好きか?って思うほど、また5階だった。

 

話が違うと泣き叫んだけれど、私を無視して引越し屋さんは荷物をどんどん運び込む。

前回同様、4階も3階も誰も住んでいなかった。
旦那の携帯を取り上げて総務に電話して
せめて3階に変えてもらえないかと抗議したら
実際住んでいようがなかろうが、
3階は別の社員の家族が住んでいるので変えられませんと言われた。

 

今まで我慢してきたのに、これから最低3年はまたこんなボロ団地に住むなんて考えられない。
そもそも私が独身時代に住んでいた実家は
まめにリフォームして外装も家の中も設備も最新だったので
シャワーもないような昭和30年代?ってくらい
古すぎる水回りなんて耐えられない。
立て続けに最悪な社宅にぶち込まれて、耐えられなくなった私は実家に逃げ帰ったけど
両親に説得されて、納得いかないままボロ団地で旦那との生活を始めた。

 

そして3年後、元の土地に転勤になった。
そしてお決まりの、社宅決めのくじ引き大会。

 

旦那は「C」を引いた
電話を受けて泣いて喜んだ
豪華な食事を用意して、シャンパンを冷やして旦那の帰りを待った。

 

そこに帰って来たのは、浮かない顔をした旦那

 

「ごめん」

利用者100万人

旦那は確かに上から3番目のランクを引き当てた。
ところがそれは、ABCDのCではなかった。
Aは変わらず、Bのきれいなアパートが満室で
CがBに繰り上がり、DがCに繰り上がった。
何が言いたいかと言うと、元住んでたボロボロの団地生活スタート。

 

もうね、泣いた、本当に泣いた。
30超えたいい大人なのに、声を上げてワンワン泣いた。

 

旦那もさすがに「自腹でアパートを借りよう」と言ってくれた。

 

私の実家でその話をしたら、両親からあることを切りだされた。
援助してあげるから、そろそろ一軒家を立てたらどうだ?と。

 

キャッシュで新築の家が建つほどの現金を用意してくれていた。

 

悩んだ結果、一年だけボロ団地に住み、
一年後入居を目標に家を建てて、
晴れて自分たちの新居で快適な生活をしようという結論になった。

 

現状ボロい部屋で暮らしていても
新居の完成日までは幸せだった。

 

そして私達の城が完成した。
お披露目パーティーを開き
それまで自宅に一度も招待できなかった友人や親族を招いた。
誰もが皆、家を褒めてくれた。

 

その2カ月後、旦那に転勤辞令が出た。
行先は海外、食事のすごく不味い南半球の国。
旦那がちょっとメンタルが弱いところがあるので、
1人では行かせられないし、私は専業主婦だったので
必然的に一緒に赴任することになった。

 

ただ、家を建てた時、旦那と約束していた。
例え転勤になっても、家は会社に渡さない。
空き屋でいい、社宅として提供しないと約束していた。

 

また2〜3年帰ってくるし、
それまでは近所に住む私の両親にたまに掃除してもらおうと思っていた。

 

そして月日が経つほどに旦那の表情が曇っていった。
会社から「社宅として提供しろ」と圧力をかけられていた。
拒否すると「出世コースから外れるよ」とまで言われていたらしい。

 

引用:MOJOLICA MOJORCA
画像出典:photo AC

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