「怒られるような言動したおふくろが悪いんだから仕方がない」
って答えたら嫁は
「おとうさんは会社経営してて立派だと思うけど“情”がないと思う」
と言った。
俺は嫁がなにを言っているのか、正直わからなかった。
娘の話しとズレるから俺の家の話しはこれで終えるが、嫁曰く「時代ズレした家族」で育ったんで娘のことを嫁に何か言われることが俺には生意気という風に映っていた。
「おまえがこの子を洗脳したから(ry)」
発言をした時の嫁の顔を忘れられない・・・
泣きそうなような、悲しげというか、何かをあきらめたような表情だ。
それ以来、あまり嫁と娘について深い話しはしなくなったんだ。
(嫁から何もアクションをしてこなくなったという感じ)
面倒事が嫌いだったんで、嫁がなにも言ってこなくなったのは俺には幸いだった。
娘が5歳の頃には、もう嫁は“子ども視点”で対応をするようになっていた。
家の中には、娘がわかりやすいように絵でいろんな指示が貼られていたし、名刺サイズの絵カードを作っていた(いわゆるSSTを無意識に嫁はしていた)。
この間、嫁は発達障害に関して猛烈に勉強していた。
識者の勉強会や発達障害児の親のコ/ミ/ュ/ニ/テ/ィに参加を開始していたようだった。
が、俺はそんな嫁の行動を何も知らずだったんだ。ほんと情けないよな。
小学校高学年になると、娘の周囲とズレは相当なものになっていたらしい・・・
らしい・・・というのは俺の中では「ちょっと周囲と違うだけ」と思っていたし、「周囲と違った考え方ができる方がいい」ぐらいに感じていた。
ところが、娘は“周囲と違う自分”に悩みはじめていた(嫁からの後日説明)。
そんなある日、事件というかちょっとした騒動が起こった。