幼稚園は3年制を選んだのだが、嫁は不安を一蹴してしまう俺に滅多に何も言わず、常にネットを覗き込むようになったのと、いろんな医療機関や研究所に娘を連れて行って相談や診察を受けるようになっていた(らしい… 後に打ち明けられた)。
(この頃の嫁の行動や考えが知りたければ後述するが今は控える)
娘が4歳になる頃には、もう嫁の中では「この子には何かある」ってことが疑いから確信に変わっていたようだが、相も変わらず俺は右から左にしていた。
嫁が何か言ってきても
「おまえの育て方が悪いんじゃない?」
「おまえの気にしすぎ」
「おまえの(ry」
どちらかというと俺は嫁に対して腹を立てていたといってもいい。
「おまえは娘を何かの病気にして楽しいのか」と言った憶えがある…
幼児から小児になる頃には、娘は微妙に周囲とズレた言動や思考をするようになった。
それらについて何度も嫁から
「1番困っているのはこの子! 今 この子に必要な何かをしてやりたいから、一緒に病院へ行ってほしい」
と言われたが、
「おまえがこの子を洗脳したからおかしくなっているんだ!」と言い放った。
俺は面倒な言い合いや、って以前に“女に何か言われて考えを改める”がダメ・・・
親父が暴君で絶対君主の家庭で育ったため“女は格下”という思考なんだ。
おふくろが何か喋ると親父が「物知らずなくせに」とか「おまえは黙ってろ」って家庭だったんで、それが当たり前だったんだよ。
婚約前かは忘れたが、嫁がはじめてうちに来た時に親父がいつものように、俺たち子どもの前でおふくろを怒鳴りつけた。
半べそで台所に下がったおふくろを嫁が追いかけて、おふくろの背中を黙ってさすってた。
で、帰りの車の中で嫁が「どうして誰もおかあさんに声をかけてあげないの?」と・・・