颯爽とヒールを鳴らしながらサングラスを取るセー病。
オレを睨みつけながら
「なんですか?急ブレーキかけたアンタが悪いんでしょ!」
と開口一番怒鳴りつけた。
コレにはオレもYさんも野次馬もびっくりして、何を言ってるんだこのクソバカは・・・・と思った。
とりあえず警察に電話をしないといけないんで、とYさんが言うと「はぁ?」と明らかに不機嫌に。
「警察なんて呼ぶようなことかよ」と舌打ちした。
この時点でぶつかられたオレはすでに限界を迎えていた。
Yさんや関係ない野次馬の人達がすぐに心配してくれて色々世話をしてくれたのに、当事者は反省どころかコレが事故であるという認識すらない。
あんまりにあんまりな態度にカチンときたオレは救急隊員が「落ち着いて!」というのも無視して女に詰め寄った。
「てめぇ、ふざけんじゃねぇぞクソアマ。お前これ事故だぞ?相手が歩行者だったらタヒんでるかもしれねぇんだぞ?わかってんのか?」
「は?アンタのせいで事故したのになんでアタシが怒られるわけ?テメェが急ブレーキかけたのが原因だろうが!!」
「ああ、そう、じゃあもう人身事故にするわ。絶対にゆるさねぇからな」
「やってみろや!アタシの彼氏呼んだから!」
ギャアギャアと口論しているとYさんが
「警察も呼びました、なんか連絡がすでに入ってたらしくてもう向かってるそうです
」と言う。
ああ、誰かが呼んでくれたんだ・・・と感謝しているとセー病がまたキレだした。