俺『彼女が妊娠した!』母「そんなふうに育てた覚えは無い!堕胎させろおおおおお!!!(泣)」俺『えっ』→その理由が、なんと・・・・

 

明るくて大声でわらう笑顔がよくて、強くて逞しいし、会話も上手で飯もうまい。
セーターも編めるし、日曜大工も得意だし、自営で俺より稼いでた。
とにかく、こんな女と結婚したかった、まさに理想だった。
彼女の実家は距離にして1000キロほど離れている。

付き合いだす前に、5歳年上で、片親育ちで、自分は母親の籍なので日本人だけど父親は韓国人だと告げられた。
そんな事は俺にとってはどうでもよかったが、結婚しようと決めた時に俺の親が猛烈に反対してさんざん彼女に辛い思いをさせてしまった。
遠距離だったからわざわざ来てくれても、母親は半年は会おうとさえしなかった。

一緒に居るのを知っていながら俺に電話をかけてきて、「今いるのか」と聞かれるから
「隣にいるよ、変わろうか?」と言っても
「話す事は無い」と断られ、正月も一緒に居るのがわかってて俺にだけ実家に来いと言われ、
俺はホテルに彼女を置いて一人で実家に行ってしまったりもした。

 

686: 611 ◆Rt.j3MjofA 05/02/07 23:08:24
そんな時彼女は妊娠した。彼女はとても喜んだ。
しかしそれを母親に告げると
「そんなふうに育てた覚えは無い」「おろさせろ」と泣きつかれ、
自分も親に泣かれた事に対してパニクってしまって
つい彼女に言われた事を漏らしてしまった。

彼女は自分の生い立ちを今まで努力ではねのけて、奨学金を貰いながら大学に行った後は五年で奨学金を完済したと聞いた。

自分の努力ではどうしようもない自分の生い立ちの事で反対されているのは彼女にとってはひどい拷問だったろうと思う。

その頃彼女が夜中に苦しそうにうなされて「すみません」と誰かに謝ってたり泣きながら大声をあげて目を覚ますことがだんだん増えてきた。

利用者100万人

 

688: 611 ◆Rt.j3MjofA 05/02/07 23:12:31
彼女が自分の家に帰ってしばらくしてから、流産してしまったと聞いた。
その時、すこしだけホッとする自分が居た。
そんな俺の気持ちも彼女には伝わってしまってただろうと思う。
今にして思えばその時の俺はまだヘタレで、親が反対しているのに結婚する事がどうしてもできなかった。

俺の実家は少しばかり土地や財産があり、親は親族で会社を経営していたので
「どこの馬の骨ともわからない、財産狙いであんたをたぶらかしたかもしれない」
と彼女の事をそう言った。
彼女がそんな事を知るはずが無い、と何度言ってもその時は無駄だった。

何度も親族会議が開かれて、俺が呼び出されるたびに彼女は辛そうな顔をしていた。

俺が「とにかく結婚を許してくれ」と言い張るので
最終的に「まず彼女の実家に行って様子を見てこい。話はそれからだ」といわれた。
それを彼女に伝えると泣きながら
「見て来いとはなんだ。おまえの親戚は何様なんだ?」と言われ
俺も腹が立って「おまえとか何様とはどういう意味なんだよ?なんか悪いのか?」と言い返したら
「普通は会って来い、でしょう。見て来いってなんなのよ!!
あんたが親を大事に思うように、私だって親が大事なんだよ。」とどなり返されて
あらためて親と親戚の発言のひどさに気が付いた。

それからも母親は彼女に会おうとせず、自分の弟(俺にとっての叔父)を寄越すと言ってきた。
彼女は「なんで親戚が最初に来るの?
どうして叔父さんと先に会わなければならないの?」と嫌がってたが
「こっちではこういう事は結構あることであたりまえなんだ」
とにかく会わないと先に進まないから、と説得を続けて無理矢理会わせた。

 

690: 611 ◆Rt.j3MjofA 05/02/07 23:17:29
そんな事が一年近く続くうちに、彼女は不眠症になっていった。
一緒にいるときに「最近火事が多いねぇ。消防車がよく通るねぇ」と言われ
俺にはなにも聞こえなくて、それが彼女の耳鳴りか幻聴であることを知った。

とにかく衰弱してしまい、会った時の輝くような彼女とはうって変わってしまった。
彼女は泣く事が多くなり
「聞いてしまった事は無かった事にできない。あなたの親をわたしは一生許す事ができない」
「こんな状態では結婚できない。もう別れよう」と何度も言ったが
「とにかくもう少し待って欲しい。なんとかするから」と言いつづけた。
どうしても彼女と結婚したかった。

俺は意地になって親を説得してとにかく一度会わせたら、入籍しようと思っていた。
正直、親の事をそんなにひどい人間と思いたくなかった。

 

引用:MOJOLICA MOJORCA
画像出典:photo AC

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