酒アレルギーの俺に『彼女と結婚したいなら飲め!』と強要。するとカノ妹が酒を無言で奪い…

 

「飲めないんですよ」とヘラヘラ言ってみたが
「そんなこっちゃ本家の跡取りにはなれんぞ!」と背中をどやされて勝手におちょこに酒をつがれる。
そのうち
「俺の酒が飲めないのか状態」になってきたので仕方なく飲まずに口だけ付けるフリをした。

 

でも、その直後からおかしい。
唇をちょっと酒につけただけなのに、その唇が熱い。腫れぼったい。
二の腕の内側や、腹や、喉がかゆい。
慌ててトイレに立って鏡を見たら、唇がはれ上がって、体に湿疹が出てた。

 

すぐ台所にいる彼女にSOSして、救急車を呼んでもらった。
その後病院で言われたところによると、俺はもともとの下戸体質にくわえ知らない間にアルコールアレルギーになっていたらしい。
飲まずに唇に付けただけで良かった。
もし飲んでたら食道の中までびっしり湿疹ができてただろうと言われ、ぞっとした。

 

彼女には「目を離してごめん」と謝られたが
別に彼女子は悪くないし、とにかく二度と酒には近づくまいと重々誓った。
結婚話は着々と進んで、結納の日になった。

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だがふたたび彼女の実家に行ってみると、そこでは俺の評判は地に落ちていた。
俺がちょっと酒を口につけただけで救急車で運ばれた一件が
「本家を継ぐにはあまりにだらしない」
と見なされたらしい。

 

前回もやたら俺にからんできた彼女の同級生の男が中心になって触れまわったらしく(どうも彼女に気があったようだ)
今回もそいつが中心グループの一員になってグチャグチャ文句をつけてきた。

 

結納の席で俺両親もいたわけだが、うちの親父も飲めない人。
俺同様、やはり飲め飲め攻撃をされる。
そして親父もやっぱり断るしかないから、雰囲気はどんどん悪くなる。

 

俺ばかりか親父までだらしない腑抜け野郎のような扱いをされて
いいかげんブチギレそうだったところに、
救いの女神がやって来た。

 

引用:MOJOLICA MOJORCA
画像出典:photo AC

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