法的にも渡す謂れのない金だし、この金から寺や地域への寄付、親戚への慶事仏事等を賄っているので大して残らない。
それらを嫁が管理して支払うと言うが、初っ端から寺や地域への寄付を無駄じゃない?と言い放った奴に任せる訳にはいかない。
だが、断っても断っても、信用してないのかとか、愛がないのかとか言い出してうんざりしていたんだ。
で、俺の愚痴を横で聞いていた伯父達が怒り狂い、その場で嫁の吊し上げ会がスタートした。
女子供が集まっていた席にいた嫁を呼びつけ、伯父たちが嫁を詰る。
いつもの信頼だの愛だのと言って泣く得意技も全く通用せず、それまで仲よさげに談笑していた女性陣からも詰られ、泣きながら料亭を飛び出していった。
俺の方も、悪妻とはすぐに離婚して縁を切れと叱られたが、今回の件で反省しただろうし、心を入れ替えるなら婚姻継続すると伝え、とりあえず保留となった。
今後の話し合いをしようと帰宅したら何故か嫁友人達もいて、今度は俺の吊し上げ会が盛大に行われた。