そもそもいくら先輩と後輩で
気心が知れた仲だからって、
家庭を持っている男の家に
毎日のように押しかけてくるようなこと
普通はしない。
少なくとも私のなかではありえなかった。
元夫にも、元義一家にも、元義兄にも、
T本人にもいい加減にしてくれと訴えたが、
元義一家のなかではっきり気色悪いと言ってくれたのは
元義母だけだった。
元義父と元義兄は、元義兄の
「仕事が忙しくてあまり時間がとれないからさみしいんだ。そっちも子供がいないんだし、嫁さん同士仲良くしてくれ」
だと。
元夫に至っては
「Tが可愛いからってひがむなよwww」
と頓珍漢なことを言う始末だった。
何度も
「私が自分の幼なじみの男を連日家に連れてきて、深夜まであなたの前でベタベタして酒飲んでいても平気なの?」って言ったのに、
「お前にそんな甲斐性ないだろうwww」って笑ってた。
相当見くびられていたんだなと思う。
Tが押しかけてくるようになってレスになった。
Tと毎日のように酒飲んでベタベタしている元夫が
汚物に見えて触られるのが嫌になった。
部屋の間取り上、ベッドは一つしかないから
元夫をリビングに追い出して一人寝した。
それを元夫はTと酒飲んでいる時に面白可笑しく笑い話にした。
元夫「ヤキモチ焼いてベッドに入れてくれないんだー」
T「先輩かわいそう。なぐさめてあげる」
っていうやりとりを目の前でされた時は、
何で私こいつと夫婦やってんだろうって本気で思った。