顔合わせの時にも
「あれ?何故ここに?あれ?ここは××(珈琲専門店)じゃないですよね?」
と素で言ってしまったのにはトメも大爆笑してた。
夫側は珍しい名字だけどトメとは出会った頃からお互いに名前で呼んでたから気付かず、就職後もたまに元バイト先に行っては同じ常連客として同じテーブルで雑談しお友達状態でした。
私は就職先の仕事内容=趣味でトメさんも共通の趣味で情報や物々交換をよくしてました。
「長男は駄目だけど、次男(夫)の目は確か。早く結婚なさい!」
とトメさん超プッシュで事情を知らなかったトメ以外の義家族はポカーンとしてた。
そして知らされた内容はここ数年全てがトメの掌の上だったという事実。
バイト先も就職先もトメが実質的にオーナーでした。
ウトが表の支配者、実質的にはトメがオーナー。
ウトは入り婿です。
トメに気に入られた私はトメの会社に入り、息子と結婚して万々歳ということでした。
息子に見る目があれば、そんな近くに自分が気に入った子が居て手を出さないはずがないと言ってて流石に恐縮しきりでした。
夫は私のことは一切聞いてなくて、紹介したい子が居ると言ったら真っ先に私の名前が出たとのことでしたが、会社の社員だし知ってても不思議じゃないかとスルーしてたとか。
夫も私に似て細かい事を総スルーするのだけど、流石にそこで何か気付けよとは思った。
さらに後日、会食ということで唯一の肉親の妹を連れていったらトメと意気投合。
妹は弩級のシスコン、毒親だったから仕方ないのかもしれませんが、私が親代わり状態で初恋は私だったと公言する程にシスコン。
私の話題で大盛り上がりし
「あれ、私が結婚するんですけどぉ」と苦笑いしながら言ってみたら二人から
「え、何言ってるの当たり前じゃない。貴女のことは十分知ってるから妹ちゃんと話してたのよ?」
「そうだよ、お姉ちゃんって本当にボケてるよねぇ。良いお姑さんじゃん」と草ボーボー生やされました。
さらにその後、トメに凄まじく気に入られた妹は義兄と結婚しました。