ロッカーの靴入れるスペースの奥に、
集金の封筒がペッタリと貼り付くように落ちてたらしい。
「嘘ー」と集金の子が泣き出した。
そうしたら皆がワッと笑った。
「そんなことだったのかー」
「ウッカリだねー」
「○○ごめーん」
と大笑いしながら言った。
私は、うつむいて着替えてる途中だったんだけど、
その見つかった騒動と笑いながらのゴメンを聞いた直後に、
自分のコートと荷物掴んで、部室から飛び出した。
その後顧問に退部届出して、一切の言葉も聞かずに退部した。
その翌日、唯一私をかばってくれた子から、
「私も今日退部届出した。みんな部活やめたあなたを『試合近いのに困る、人数足りなくなる、あんなことで辞めるなんて』と怒ってた。
皆がやったことなのに、あなたのせいにしてるのが心底腹が立った。
だから私が決めて私の考えで辞めた。
あの時もっと強くあなたの味方をするべきだった。皆の剣幕に押された弱い私でごめんなさい。
本当に本当にごめんなさい」
みたいなことを、授業で会った時に呼び止められて言われた。