「ね?何かの間違いだよね?盗んだなんて思ってないから集金袋返して?」
「そうだよ、何か戻し忘れたとかだよね」
「○○(私)ってお金困ってたの?一人暮らしなんだっけ?みんな怒ってないよ」
とか皆に囲まれて言われた。
完全に私が盗んだと皆心底思ってる様子で、
皆の目を見てると汗が出て、
心臓が飛び出そうになった。
勿論
「私は盗んでない、お金がもう集まってるのも、それをどこに置いてるかも知らなかった」
と何度も言ったけど、皆、ため息ついたり苛立ったリして、
まるで信じられてなかった。
一人だけ
「お金置いた場所違うんじゃない?よく探した?○○が盗んだなんて決めつけるの早いでしょ?」
と集金係の子に言ってくれたけど、
その他の子は聞いてもいない様子だった。
汗は止まらなかった。
その様子を皆が嫌そうに見てるのもわかった。
今の今までチームスポーツに皆で打ち込む楽しい大好きな部活、
と思ってたのが一瞬で変貌したのがまだ消化できなかった。
「明日には集めた遠征費で前売り切符買う予定だったのに」と泣き出す集金係の子を皆が慰め、
「遅いから取りあえずもう今日は帰ろう」となった。
「今日カバンを開けたりしないけどさ、明日までにお金戻ってこないなら、大学か警察に話行くからね」とも言われた。
「荷物探すなら探してよ」と私が言ったら、「そう言うってことはもう別の場所に隠してるんじゃない」と笑われた。
そして集金係の子が着替えてロッカーの下から靴を出した時、声をあげた・・・