修羅場と云うほどのものでもないが、同じような経験をする人がいないように…
三年ぐらい前の話。
俺は自家用車を一軒おいて隣の月極駐車場(20台ぐらい収容)に停めている。
ある日の夜、嫁と一緒に帰宅し、駐車場に停めると隣のマスにいつも停車しているワンボックスカーに男女が乗ったままだった。
少し不審に思ったが、見たことない人物なのでそのまま家に帰った。
23時過ぎにインターフォンが鳴った。
ドアホンで見たら若い警察官が一人。
何事かと思って慌てて出たら、駐車場の隣のマスに停めている黒いワンボックスカーの扉についた傷の件について話を聞きたいという。
現場に行くと、自動車の横には一人の若い男が待っていた。
おそらくその自動車の持ち主だろう。
今後はワン男と表記する。
ワンボックスカーには、ペンキなどを塗った棒状のもの(例えば交通標識のポール)などに擦ったような傷と、後から付けたような細い傷がついていた。
俺には全然覚えがない傷だ。
自動車にはバックモニタついているし、そもそも他の自動車と接触したらすぐに分かる。
ところが、俺の自動車の後部にもいつの間にか傷がついていた。
一か所は昔からある祖母がつけた傷、もう一か所は全然覚えの無い細く長い傷。
しかし、その二つの傷の幅が、ワンボックスカーの扉の傷と全く同じ高さ、同じ幅になっていた。
全く覚えの無い傷で、且つ二つの傷の付き方が不自然だという事で警察官には、これは俺が付けた傷にじゃないと主張したが、その警察官は傷の幅が一緒である以上お前が悪い、さっさと認めろいうスタンスだった・・・