そんな生活が長く続くわけもなく、ついに妻から
「夜の店嬢に会いに行っているのは辛い、悲しい、寂しい」
「付き合いでしか行ってない」
「特定の子と飲んでるわけじゃなくて、フリーだから心配するな」
「ラインも営業だよ」
実際はラインも日常にしていて、指名もしてる
会いにいくためだけに1人で通ってる
それでも時々妻が
「付き合いで夜の店行くのも、1人で息抜きに行くのも止めない」
「でも、店外デートは嫌だ」
それでも俺は
「行ってないから安心しろ」
「そんなことに金をつぎ込むほど俺は馬鹿じゃない」
少しだけ感じた罪悪感には目を瞑ることにしていた
そんな生活が約1年続いた
週3通いの上に、イベントごとの出費、嬢もだんだんおねだりになってきて金はどんどん減った
妻には子供できたときにために今からなるべく貯金しておこうって言われていた貯金も使い込んだ
お互いの親が、結婚祝いにくれた金もねw
そして突然切り出される
「離婚してください」
俺は訳がわからなかった
何の根拠もなくこの生活はずっと続いていくものだと思っていた
例えば小さな不満を口にすれば、改善してくれる
家庭では、夫の役割をしていればいいと考えてる部分があった
相手が俺に折れてくれて当然で、妻には俺と別れる気なんて絶対ないと思っていた
それぐらいの愛情を感じていたんだろう、無意識に
でも心の中で少しだけ、離婚すれば嬢と付き合えるだろう、という気持ちもあった
というのも嬢には、何度も言われていた
「奥さんがいる人は部屋にいれませーん」
他の客よりは明らかに仲が良くて、店外デートも断られたことはない
ラインもすぐ返信してくれるし、「好き」と言われたことも何回もある
プライベートのことも明らかに他の人より知っている
結婚はできなくても付き合うぐらいはできるだろう