“ブチッ”身体の奥のほうで何かが切れた。んとに音がした
なんてもう体験しないだろうなぁ
彼女が何か言ってるけど、全く聞こえないし今でも記憶にない。
「いまから20分で帰宅するから、今すぐ荷物まとめて出て行け!
問答無用、怪我したくなかったら今すぐ避難しろ、身体きおつけてな」
家に着くともうあたりは明るくなっていた。彼女はちょうど車
に乗り込むところだ。彼女に助手席に乗るよう指示した、しばら
く走って自宅が見える山の中腹に車を止めた。「いつからなんだ
?」彼女はもう観念したような顔だった。
『去年の11月頃、慰安旅行の時初めて関係した。』
悔しいのか悲しいのか判らない涙がまたポロポロ。
「あの家はもう要らないよな、売っちゃおうな。」
『なんで??』
「あの家は、オマエの為に建てたんだ、終わったんだからもういらないだろ?」
元嫁の育った家庭は父親が酒乱。結婚時は「貧乏させるかもしれ
ないけどこいつとなら頑張れる」と思いました。父親のボウリョクにも
怖がってたから元嫁からは「ボウリョクはしない」「出て行けって言わ
ないで」とお願いされ、それは一度も無かったです。マイホーム
が夢だった彼女。収入アップのために転職し何とか家を建てまし
たが・・・ 色々話して私も落ち着いてきた。とにかく今日から
彼女は仕事禁止・携帯没収。私たち夫婦の方向は決まった。で、
残るは●支店長、どうしてくれようか。