知らぬ間に托卵してしまった修羅場。
大学時代に付き合っていた彼女から話があると知人経由で連絡を受けた。
彼女とは俺から告白したものの、年の差があったせいか(彼女が二つ上)
三ヶ月ほどですぐに振られてしまった経緯がある。
それからさらに数年たっての呼び出しに、まだ俺のこと好きなのかもとか、俺の事思い出して当時の熱が再発したのかとか、女は20後半に差し掛かると年下がよく見えるっていうし!と内心うきうきしながら、待ち合わせにいった。
そこ当時よりも垢抜けてきれいになった彼女がいた。
ただし子連れで。
……既婚者が俺に何の用デスカ
待ち合わせが昼間のファミレスって時点で気づくべきだった。
「結婚してたんだ、知らなかったよ(棒)」
「大学違ったからね、○○と別れて2ヵ月後くらいかな」
へー、俺と別れてすぐですねー………
……………いやちょっとまて、2ヶ月?2ヶ月で結婚するか普通?
「………交際期間、俺とかぶってね?」
元カノは一瞬あ、やべって表情を浮かべたけど、すぐに流しやがった。
「あー、いいじゃん。昔の事なんだし。それにそういう話は子供の前なんだからやめて」
確かに今の俺に文句言う権利なんてないけどさ。
「その子いくつ?」
「んー(結婚生活と)同じくらい?」
「出既婚かよ」
「だからそういう言い方やめてよ」
否定はしなかったけど、つまりそういうことなんだろう。
当時の二股といい、子供を盾に過去の追求から逃げているようで腹が立った俺は、さらに意地の悪い事をいった。
「俺の子だったりして」・・・