生意気な新人をムチャな営業へ。課長「目標は30件な」新人「はい!」社内「(1件も無理だろww)」→結果・・・

うちの会社は小さい出版社なんだけど、そこに国立大卒の新人が入ってきた。
地元の国立大卒って珍しくもないんだけど、なぜかエリート風吹かしている。
事務所の掃除も雑用もロクにできず文句ばかり言っている。
ファックスを頼んだら「今時ファックスなんて使うんですかー?(笑)」みたいな感じ。
営業の仕事なんかとても任せられない状態なのに、自分ならああするのに、と先輩の仕事にも文句を付けていた。

 

我慢できなくなった営業担当の先輩が課長に相談。
すると課長は「わかった、何とかしよう」と策を練ってくれた。
翌日の朝礼で課長は、

 

「今日から○君(新人)には営業に出てもらうことにした。○君、書店周りをしてうちで新しく発行される本を置いてもらうようにしてくれ。これは毎年新人がやる初めての仕事だ。アポイントなしで行くので苦戦することもあるだろうががんばってくれ。大体みんな平均して20店舗くらいは置いてもらえるが君は話もうまいので30くらいはいけると期待している。もしも足りなくなったら事務所に電話して他の営業に届けさせるから」

 

と話した。

 

もちろんそんな恒例行事はない。
新人に渡される本も難解な内容の返品本。
こんなの1店舗でも置いてもらえれば奇跡もの。

 

課長は他の営業に「君はいくつ配ったんだっけ?」と尋ねて回っていた。
みんな「自分は22冊でした」「あー・・僕は19でした」
「だめじゃないか、平均以下だぞ!」みたいな会話をしていた。

 

新人は大張り切りで出かけていった。
でもその日退社時間まで帰って来なかった。携帯を鳴らしても取らない。
翌日課長のデスクで「雨が降ってたから」「バイトばかりだったので」など必死に弁解してた。

 

翌週からその新人は、早出・残業・雑用と、文句も言わずこなすようになった。
約一月後の朝礼で、彼はこう切り出した・・・

 

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