長くなります、すいません
とある年の夏に、俺の友達がタヒんだ。
突然の心筋梗塞で倒れたということだった。
本当に突然の事だったし、
まだ歳も若かったので最初は冗談だと思ってしまった。
けど、それは冗談じゃなくて事実だと知らされたとき、
ショックを受けた。
俺は新幹線の中で落ち込みながら地元に帰っていた。
「何でこんな時にタヒんだんだろう」とか
「いいやつだったなぁ…」という気持ちでいっぱいになり、
もっと地元に帰ってその友達と遊ばなかったことを後悔し始めていた。
実際、地元に帰って遊んだのは2回ほどだった。
葬式には彼の親族と高校時代の友達、
会社の同僚と思われる人物が何人か参列してた。
勿論、そこには彼の嫁も。
しばらくして、ビ/ー/ルやら寿司を食べながら
親族や友達との話し合いが始まりました。
ビ/ー/ルを飲んでも、全然酔える気にならなかった。
高校時代の友達と飲んでも楽しくなかったのはそれが初めてだった。
そんな時、とある友達がニヤリと笑いながら言った。
「ざまあみろだよな、○○のやつ」
○○とは、タヒんだ友達の事だ。
なんでそんな風に言うんだろう。
俺は少しイラっとして、
「そんな事言うなよ」と言おうとすると別の友達が言った。
「だよな、タヒんでくれてよかったわ」
意外だった。
彼らはタヒんだ友達と同じサッカー部の人たちだったし、
高校時代は随分仲がよさそうだったのに。
だから最初は何かの冗談だと思っていた。
だが、話を聞いているうちにそうでない事を知った・・・