監督『お前はあの高校に行かせなくしてやった。内申書に色々書いて県内の高校にも行かせなくしてやるからな!覚えておけ!』A「(県外の高校に行こう)」→結果・・・

 

Aは、県内の高校に進学できないと知った上で
「同じ試合に出れないなら、弱小校で三年間スタンドなんかより、甲子園で優勝狙える高校で三年間スタンドの方がいいや!強い高校のユニフォームを着よう!」と悟ったA。
部員が多すぎて試合どころかロクに打撃練習すらさせてもらえるか分からない、皆が知ってる関東の強豪校に敢えて進学したのでした。

 

で、いざX高校の野球部に入部したいと申し出ると、推薦以外の一般生徒は入部テストがあると言われ、テストを受けると見事合格。
元々BCD達以上の能力があったAは練習でみるみる頭角を現して監督に認められ、二年の夏に上級生を押し退けてベンチ入りして甲子園出場。
三年になったAは主将としてX高校を引っ張ってました。
中学の頃の面影はなく、体も大きくなり、もはや別人となってました。

 

こちらの主将のBも始めは誰か分からず。インタビューでAの凄く珍しい名字を聞き、さらに「中学まで住んでた県の高校と対戦できるとは思わなかった」と語った時にAと気がつき、ひきつった笑顔でAと握手してました。

 

わが校の対戦相手に地元出身のAがいる。
この噂は忽ち学校に広まりました。
BCD達のファンクラブの女子達はAの事を「Bくん達から逃げたダサい男」と書いた壁新聞を貼り付け、校長も「地元を捨てた裏切り者」と言い、中学の頃の監督も「あいつがX高校のキャプテン?X高も弱くなったな」と言ったりしてました。

利用者100万人

 

そして試合当日。
当然ながら全校生徒が甲子園へ向けて前日の深夜からバスに揺られて行きました。
ちなみに直前まで応援練習でした。

 

甲子園に着くと、皆はその球場の凄さに圧倒され、テンションが上がり、「俺たちは勝てるぞ!」「Aなんか倒してしまえ!」と言ってる人もいました。

 

スタメンが発表され、相手のX高校にAの名前がコールされると、ファンクラブの女子達がブーイングしてました。

 

試合開始。
早速牙を剥くX高校。
Aもヒットを何本も放ち、どんどん点を取られ、BCD達野球部は三振の山。終わってみれば記録的な大敗で一点も取れませんでした。
試合終盤、Aがマウンドに立ち、Bを3球三振に。

 

試合が終わると、生徒達は野球部に向かって労いの言葉をかけることはありませんでした。
「バカヤロー!」「夏休み返せ!」「ふざけんな!」と怒号が飛び交い、ファンクラブの女子達はただ泣いてました。

 

偶然とはいえ、結果的にAがBCD達と学校と地域に対して復讐になったのでした。

 

その後、野球部のBCD達はファンクラブの女子ですら声をかけなくなって孤立。進学率も過去最低となってしまい、校長がその責任を取って辞任。

 

今その高校は統合されて名前が変わってしまいました。

 

そんな私はAの嫁です。
BCD達のその後は知りません。
Aは高校を卒業したあとに東京の大学へ。
しかし怪我でなかなか試合に出れず、今は仕事をしながら少年野球の監督をしています。

 

今年の春の甲子園に旦那が野球を教えた子が出れそうなのでお祝いカキコ。

 

長文すみませんでした。

 

引用:MOJOLICA MOJORCA
画像出典:photo AC

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