監督『お前はあの高校に行かせなくしてやった。内申書に色々書いて県内の高校にも行かせなくしてやるからな!覚えておけ!』A「(県外の高校に行こう)」→結果・・・

 

この中学校の監督が結構な権力者だったようで、同じ町の高校に
「Aを進学させないように!」と圧力をかけたんだそうです。
これは、実際に監督がAに、
「お前はあの高校に行かせなくしてやった。内申書に色々書いて県内の高校にも行かせなくしてやるからな!覚えておけ!」と信じられないことを言われたそうです。

 

実際、他の公立校も、底辺私立もどこを受けても県内の高校は受からなかったそうです。
なお、Aの学力は決して低くはなく、学年でもトップクラスでした。

 

結局、Aは県外の高校に進学してしまいました。

 

さて、BCD達や私を含め、中学のほぼ全員が進学した高校は、野球に異常なほど力を入れている学校でした。
とにかく、校長が甲子園に対する情熱がすごい。
グラウンドなどの設備は超豪華でした。
それだけならよいのですが、
例えば、
・野球部の練習の邪魔になるという理由でそこそこ強かったサッカー部と陸上部を廃部。
・全校集会で「わが校は野球部の為にある」などと発言。
・夏の野球応援に参加しない生徒はどんなに偏差値が高くても単位を認めない。
などなど。
ありとあらゆる事が異常極まるほどで、よく生徒が野球部に対して不満の声が上がっていました。
しかし、教師や保護者といった大人達は、何が怖いのか誰もなにも言わず、改善されることはありませんでした。

 

そんな野球部ですが校長の情熱(笑)が実を結んでるのか、常に県大会の上位につけ、いつも甲子園を狙える位置にいました。

 

そんな時にBCD達の進学です。
中学はこの三人が主力となって全国大会に出場。
他の高校からも誘いが来たようですがそれを全て断ってこの高校に進学しました。
これには校長も大喜び。
県内でトップクラスの選手が三人も入ってきたんですから。

利用者100万人

 

そして高三の夏、BCD達を始めとする野球部は県大会を制覇し、念願の甲子園出場を決めました。
田舎の小さな学校が甲子園です。
町中が大騒ぎになりました。

 

しかし、地獄はこれからでした。
野球部以外の生徒は毎日応援練習。
朝から体育館に集められ、体育館が蒸し風呂状態の中、声を張り上げて練習の日々。
せっかくコンクールが決まり、努力してきた吹奏楽部は野球部の応援の為に辞退させられました。
一、二年生はまだいいとして私達三年は受験が控えています。
生徒の一人が
「受験勉強したいから休みたい!」と校長に詰め寄ったそうですが、
校長は
「野球部が甲子園に出たんだぞ!今でも野球部は練習をしている!それを応援しないとはお前はそれでも人間か!」
と言われ全く話にならなかったそうです。

 

本気で練習してたのはBCD達のファンクラブに入ってる10名程度の女子だけで、他の生徒は嫌々でした。

 

野球部の壮行式では駅で全校生徒が万歳三唱させられました。

 

しかし、どんなことされても私達は野球部に文句が言えませんでした。
というより、言ってはいけないという空気になってました。

 

数日後、組み合わせ抽選が行われ、対戦相手は関東にある強豪校・X高校でした。
プロ選手を何人も輩出し、甲子園での優勝経験が何度もある、そんな学校です。

 

それだけでもみんなビックリ。
しかし、驚いたのはそれだけではありませんでした。

 

なんと、そのX高校の主将がAだったのです。

 

引用:MOJOLICA MOJORCA
画像出典:photo AC

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