失恋したA男に癌が発覚→A男『皆不幸になればいい。俺だけこんな事になるのは許せん!』俺達「…」→A男が他界→トンデモナイ事に・・・

 

聞いた友人達も「A…だよな…」って真剣な顔で俺の話を聞いてくれて、同級生で、寺の和尚になっていた奴と一緒になってAの墓前に行き
「どうか…もう許して欲しい…」
って心から冥福を祈ったよ。

 

でも、ダメだった。
その3日後くらいに夢にAが出てきて、俺に言った恨み事を繰り返したあとに、俺の子供が高熱を出して肺炎になり入院。
同時期くらいに、墓に行った奴らもインフルエンザとか原因不明の体調不良で入院したりと散々だった。
(ちなみに同級生の和尚も寺で滑って転び左手を骨折)

 

その頃はお互いの生存を確認する連絡が頻繁に行われるくらい、みんな参ってしまって、どうしようもなくなった俺は友人Bと、心苦しかったけどAのご両親にすべてをお話して
「どうやったらAの魂が成仏してくれるのか?」
って、今考えたら不謹慎この上ない言い方だけど、ご両親に真剣に聞いてみた。

 

ご両親も思うところがあったのかAについて色々話してくれたけど、ふと、お母さんが「元カノさんも大丈夫なのかしら…」って漏らして、
俺もBも
「…そういえば」
と疑問に思って
お母さんに御願いして連絡先、住所を聞いて恥も外聞も捨てて Aの元カノの実家に行ってみた。

利用者100万人

 

玄関で呼び鈴を鳴らして、出てきたのは元カノのお母さん。
最初は怪訝そうな顔で応対していたんだけど、自分達の身分と、今まであったことを包み隠さずお話したら 急にお母さん泣き出してしまって
「Aの後に付き合った人と結婚して結婚相手の子を宿したけど流産した」(ちょうどAが亡くなった後くらい)
「その事が原因で結婚相手の男性と上手くいかなくなり、離婚」
「欝になり今は仕事もしないで、自宅で療養中」
って事を少しずつお話してくれた。

 

お会いできますか?って聞いたら、少し悩んだ後に
「娘に聞いてきます」
って奥に行った後 お母さんと一緒にAの元カノが出てきた。

 

Aと一時婚約した間柄だから、Aに紹介されて俺も顔を知っているんだけど、その時紹介された人…だよな?って思うほどやつれて人相が変わっていた元カノを見て、元カノの身に何があったのか、お母さんの話を聞いた時以上に確信した。

 

それで開口一番 つい口をついて出してしまったのが
「Aに悩まされているのか?」って言葉。
5年くらいたって、なんであの時そんな台詞が出たのか疑問だけど、その時はもう自然にその言葉が出た

 

そうしたら元カノは小さく首を縦に振って、泣き出した。

 

引用:MOJOLICA MOJORCA
画像出典:photo AC

コメントしてね

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

お名前 *