会議の性質上、我々スタッフ部門は昼が、営業&ディーラーは夜の部がメインとなる。
スタッフ部門が営業に巻き込まれると何かと厄介であることは事前に知っていたから、
俺はそそくさとメインのオードブルから世界の三大珍味をとり、人だかりから離れていた。
恥ずかしながら三大珍味を口にしたのはあの時が初めてでね、どんな味がするんだろう
とドキドキしながら味わってみたんだが、正直言って期待外れだった。
キャビア・フォアグラ・トリュフ何れも美味いんだけど、日本人の味覚に合わないとでも言うか。
そうこうしている内に場の空気が段々と営業色に染まってきたから、俺は宴会場の一番奥に避難。
正面入り口のオードブル周辺と違って、こっちは全然人がいない。さあ安心して食うぞ、
と思っていたらお蕎麦のコーナーがあり、テーブルの奥には若い板前さんが立っていた。
そこにはわんこ蕎麦のように二口ほどの冷たいお蕎麦がお椀に盛られ、汁と様々な具
(ネギ、納豆、おくら、とろろいも、うずらの卵等々)が入っていた。
適当に一つ食ってみたらこれがバカうま!
「う、うめえ!!!」
『ありがとうございます。まだまだありますのでどうぞ』
誰もいないのをいいことに俺一人で70杯ぐらいは食ったかなw
よくよく話を聞いたらこの板前さん、俺と同い年で今は修行の身でいずれは実家に戻って蕎麦屋を継ぐ
とのことだが、そこがなんと俺の故郷と一致。すっかり意気投合して俺はお開きまでそこにいた。
今でも年に数回、帰省する度にそのお蕎麦屋さんには必ず立ち寄り、
同い年の彼は蕎麦屋の名店○代目として腕を振るっている。彼曰く、
『三大珍味より美味いとバクバク召し上がっているお客様(俺)を見て、すっかり自信がついたw』とのこと。
食い意地も何かの役に立つことはあるんだなw
いい話だね
板前さんの実力もあったんだろうけど
>>725
工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工
>>726のエーが何を意味するのか分からんが
>>724の話にはほっこりしたw
さすがに70杯はマジキチ
俺は「年に数回帰省」が気になった。
親や親戚に会うよりも、蕎麦屋が目的だったりしてな。
>>730
盆、正月、GW。
GW抜いても数回にはなるだろ。
うちもそんな感じだ。
実はお蕎麦屋さんは俺の恋人です がオチかと思ったのに
アッー!
>>724
それって役に立っているの?
他2つは中級しか知らないけど、上級のキャビア喰ったらマジで旨いよ。
所詮は魚卵だから日本人の口に合わないものではない。
結構高かったけどね。
帝国ホテルのパーティーだろうが、その値段のものを出すパーティーなんて
そうそうないだろう。
あと、ソバは茹でたてに限る。
立食パーティーでその場で茹でて盛っているわけじゃないだろ。
ましてや具が沢山で美味しいなんて。
実際は分からないけど、一般論として大して旨くないものを旨いと
評価して(カラ)自信を付けさせたとしたら、それは罪とすら言える。
もうちょっと物の味を知ってから人の料理を評価すべきだな。