私子の教室にバタバタと盛大に足音を響かせて来たB子、
「私子先輩、私のお腹の赤ちゃんの責任取って下さい!」
え?あいつ同性愛者?でも、女同士で子供出来なくね?と教室騒然。
私子「ちょっと落ち着いて?夏休みから私とB子は口もきかない状態だったよね。
私は女だからB子を妊娠させる事は不可能だし、そういう関係でもない。
どういう事なのかちゃんと説明して?」
B子「A男先輩と私は付き合ってるんです!私子先輩に負けない様に体で愛し合ったんです!」
聞きたくないくらい生々しいセー描写から何から何まで叫ぶB子。
騒ぎを聞きつけた教師たちに連行されるB子と、話を聞かせろと同行を求められる私子。
今聞かされた話しか解らないと言うとA男も呼び出された。
A男によれば、
・私子に振られ、無視され続けて悔しかった
・その私子に可愛がられるB子ムカつく
・B子に私子の悪口吹き込んで仲違いさせちゃえ
・なんかB子が同情して優しくしてくるし、ちょうどいいからヤっちゃえ
・生の方が気持ち良いし、何でもヤらせてくれるしサイコー!
で、B子妊娠という事だったらしい……。
A家とB家のバトルもあったらしいけど、私子は関わってないので詳しくは知らない。
ただ、私の本当の修羅場はここからだった。
教師に「本当にA男と関係は持ってないのか」とか尋問されまくった。
未経験だっていうのに親と同年代のオッサンにセクシャルな話をされる苦痛。
泣きながら否定しても呼び出され、3回目の尋問中に倒れて救急搬送で母にバレた。
(バカだったけど、父が亡くなったばかりの時に母に心配かさけたくなくて黙ってた)
私が心療内科のお世話になる事になってしまったし、母は学校を訴えると激怒。
学校は言い訳をしまくっていたが弁護士登場で白旗。
これをきっかけに母の実家の近くに引っ越し、母の母校の女子高に編入。
しばらく記憶が曖昧になっていたけど編入してからは平和に暮らしました。
男性怖い!気持ち悪い!でも「こいつ同性愛者?」て視線も怖かったからなかなか恋愛出来なかったけどw
何もしてないのにセー的二次被害者の気持ちを理解しちゃった17歳の冬でした。