それについては私も内容を聞かされていて、確か4万円と聞いた。
(帰りがけの立ち話で、Cさんが『4万、あれ?3万だっけ?いや、4万。
ごめん、あとでちゃんと連絡する』という曖昧なもの)
Aさんは「じゃあ」とやけに早く立ち去ろうとするので、イヤな予感がした。
追いかけながら急いで中を確かめると、3万円しか入っていない。
「Aさん、中身は3万円だよね?」と後ろから呼びかけると
Aさんは立ち止まって、
「うん、私は受け取ったまま渡したよ。」
「3万円だね?」私はお札を見せながら、くどいようだが確認した。
体育館の中なので、周りの父兄にも聞こえたと思う。
この時点で4万だったはずと言い切れなかったので
とりあえず受け取った額だけははっきりさせておいた。
で、帰宅してお金を預けたCさんに電話すると
確かに4万円とのこと。
3万しか受け取っていないことを告げると
妙にあっさりと「言っておくから」という返事。
なんだかもうCさんも分かっている感じで、あまり驚いてもいなかった。
次のスポ少の日、Aさんがやってきて
「これ、足りなかった分」と封筒に1万入れて持ってきた。
言い訳も何もなく、ふてくされた感じで。
私も何て言えばいいのか分からず、「はい」と受け取った。
保護者会長にだけは、いきさつを話しておいた。
Aさんは父兄としての活動も熱心だし、
子供も明るく頑張っているし、とても上手い。
母子とも周りともうまくやっているように見えたので
そんなクセのある人とは知らなかった。
その後、Aさんの妄想癖やら、小さなもめごとを耳にして
周りも上辺だけで上手く付き合っているのかな、と思った。