三日目、父が退院する日なので、母が病院まで迎えに行くことになった
予め父に電話したら、もう普通食を食べても大丈夫と言ったので、母と美味しい店で外食してきてと頼んでおいた
母には「父親孝行もしたいから、これ使って」と朝から席取りしといた映画のチケットも渡しておいた
兄夫婦は前日の飲み明かしが応えたのか、昼過ぎても寝コケて出てこない
14時頃に起きてきたと思ったらご飯を要求されたので、昨夜の残りを食卓に放り出したら
「加温しなきゃ冷たいじゃん」と言われ、「そう思うならすればいいじゃん」と答えたら、兄嫁に舌打ちされた
二人が食事を終えて食器をそのまま放置して自室に帰ろうとしたので、兄の首根っこ捕まえて洗い物をさせた
それが終わったタイミングで流しにジャガイモと人参と玉ねぎを並べ、「夕飯作るから皮をむいて」と伝えた
兄は目を丸くして「何で?今日休みだぞ?」と言ったので、クドクドクドクド説教開始、家事に休日は無ぇよ!
兄はしぶしぶ納得して手伝いを始めたので、次は自室に逃げた兄嫁を呼びに行った
そこでまたしても「今日休日なのに何で家事しなきゃならないんですか!」とキレられたため
「あんた休日を何だと思ってるの?」と聞いたら、「何もらやなくていい日」だという
「じゃあ平日なら家事をやるのか」と聞けば、「それは専業主婦の役目でしょ!」
「あんたがさっき食べた食事は私が準備したんだけど?」と聞けば、「この家の娘なんだから当然」と言い切った
呆れ返って物も言えぬ
台所でジャガイモ相手に格闘している兄に、兄嫁が家事しないなら、二人にはそれなりの対応をすると宣言
夕飯は兄嫁のみ無し、風呂は兄夫婦無し、洗濯も兄夫婦のだけ放置、トイレも使用禁止
ここまでやって兄は観念したのか、トイレ掃除機と風呂掃除の約束をして、それら2つを解禁
兄は家事をやってみて、意外と大変だと解って素直に謝ってきた
兄嫁だけは頑なに家事を手伝わなかった
帰ってきた母と父と兄を交えて四人で会議し、父は兄に出ていくよう伝えた
元々父は体に難を抱えているから、将来必ず息子たちに頼ることになると思っており
同居の提案を飲んだのも、家で好き勝手されても強く出られないのも、そのためだった
だけど私が「今の兄夫婦じゃ母が倒れてもこの家を支えられないよ」と3日間のことを報告して、父も目が覚めたらしい
兄も昔は私と母の家事手伝いをしていたことを思い出し、働き始めてからはそれを理由に
まるで家のことを何もやってこなかったことを自覚したらしくて、追い出されても仕方ないと思ったらしかった
自分が家事をしないのに客の私がおさんどんしてるのが兄的には自分を省みるきっかけになり
私の「お母さんは奴隷じゃない。自分たちの面倒みさせるなら対価を支払って」という言葉が響いたそうだ
しかし兄嫁は勿論別居反対