婚姻生活の中で、喜び、悲しみ、喧嘩、すれ違いはあると思う
私はその中で誘惑にも負けず最後に妻を選び、横目も見ないで
只管家族を守るために頑張っていた
これが自分よがりな自己満足というのなら
一体どうすればよかったのか?
秒刻みに変化する流れを寸分狂わず合わせていくなど誰にできようか?
私にとって「責任」は家族への「愛情」だと思っていた
妻にとってはそれが「重荷」になっているとは想像もつかないことである
妻は夫を裏切り、子供を裏切り若い男に入れ込んでいた
家事も疎かになり、いつの間にか仕事も辞め
家族のための貯金も使い果たしていた
お金も尽きて消費者金融に手を出し
1千万近くの借金までこさえて若いツバメに捨てられてボロボロになっていた
妻の変化に気がついていたが
何かあれば自分から言い出すだろうと
優しい気持ちで見守っていたつもりだった
それは私が犯した怠慢であり罪であった
深夜妻が泣きながら全てを告白してきた
許しを乞いながら助けを求める妻
私はそんな妻が哀れで最後の音声をかけてやった
車や家、土地と金になるものは全て売り払い
なんとか借金を返済した
当然住むところはこだわって設計した心地よい一戸建てから
かび臭い辛気なボロアパートになる
家族4人住むには狭すぎる
最初は妻も感謝していた。額に土がつくほど頭を下げ
心を入れ替えると謝罪もしていた
幸いにも私は職を失わずに済んだので
ここからまたスタートだと、妻や子供たちに話し
みんなで頑張っていくことを4人で誓った
だがこれが間違いだった・・・