契約社員のA『こんなに頑張ってるのに何で正社員になれないんですか!』上司の俺「あくまでも現場の判断だ」→俺「契約を切る」A『‥はぁ?(カッターカチャカチャ‥)』→結果…

 

さすがにその頃になるとAも段々と不満の声を上げ始めた。
まあ当然だと思う。
他の派遣・契約社員は元より、並の正社員や上司に当たる俺よりも実績を上げていたからだ。

 

Aの仕事の成果は会社としては部署全体の成果として報告されていたが、その事もAにとっては不満だったらしい。
どんなに数字を上げてもボーナスや昇給として見返りがあるのは正社員である俺達だけで、A個人には一切無いと、別の契約社員に愚痴をこぼしていた事もあったそうだ。

 

奴の契約社員も4年目に差し掛かった頃、ついにAが俺に直訴してきた。
「どうして自分より成績が低い人間が正社員に昇格してるのに、何故自分は正社員になれないんですか?」と。

 

俺は
「あくまでも現場の判断だ」
と答えた。
そして
「次の契約更改に期待していてくれ」
とだけ言った。
Aは渋々納得していた。

利用者100万人

 

そして4年目の契約更改時、俺はAに契約打ち切りの報告を淡々と告げた。
理由はあくまでも
「現場の判断」
だった。

 

そしたら俺の話を聞いていたAがすっと無表情になったと思った途端、Aがいきなり机の上にあったカッターで俺に襲いかかり、俺は刺される羽目となってしまった。

 

すぐにAは取り押さえられて当然Aは逮捕。
実刑にはならなかった様だが、その後の行方は知らない。
今生きてたらアラフォーなんだろうが、30で正社員歴の無い人間の末路なんて悲惨なものだろう。

 

Aを散々こき使った挙句正社員に上げなかったのは、Aがもし仮に正社員になったら、あっという間に俺を追い越して上の立場になるであろう、と危惧したからだった。

 

引用:MOJOLICA MOJORCA
画像出典:photo AC

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