姉もずっと離れていた弟と一緒に暮らせることを喜んでいたけど、
私からしたら、弟は家族の中の異物でしかなかった。
それから、大抵のことが弟中心になった。
弟は学校を休んで、病院やら色んな所に行って、
父も母も姉も弟のことが第一だった。
あんまり騒ぐと弟が怖がるから、
と姉はあんまり遊んでくれなくなったし、
父と母も弟のことについて話すばかりで、私のことは二の次。
夕飯の時も、「学校でこんなことあったの!」
と話してもあんまり反応が返ってこなくて、
誕生日に買ってもらうはずだった犬も
「また今度」という話になった。
ここらはちょっと私の被害妄想も入ってるかもしれないけど、
私は弟のことが大嫌いだった。
父も母も姉も、常に弟に気を使って
弟が嫌だっていったことはさせなかったし、
騒いだり遊んだりすることもなかったから、
私は弟が嫌だって言ったことをさせ、弟の前で遊びまくった。
弟が風呂に入りたくないと言えば、
あの手この手で引きずって一緒に入り、(当時低学年)、
家族が聞いてくれない学校でのあれこれを弟に話しまくり、
弟の前で一人スピードや一人おままごとをやりまくった。