なんどか補導されたけど途中でひらめいて、
「ここの住所に行きたいんです!」
と話したら連れていってくれた。
最初は
「小さい子なんてうちにはいない!」
と言われてとりつく島もなかったけれど、私の姿と持ち物を見て
(母親のおさがりや私物ばかりだった)
家にいれてくれて母親の事を質問攻めにされた。
後で祖父母だと知ったけど、とにかく泣いて抱きしめてくれたのを覚えている。
そのあと両親は何度か迎えにきたけど、祖父母が追い返して私に
「両親はタヒんだと思いなさい。」
「まちがっても戻ってはダメ」
と言われ、私が成人するかしないかで母親がタヒんだ、とだけ聞いて
「葬式にいくか?」
と言われたがもうどうでも良かった。