姉は怒った。
姉夫にどういうことか問いただした。
すると姉夫は
・結婚したからこの家も含めて共有財産
・ここはもう姉夫家の実家に等しい
・私ちゃん(私)がいるのは不自然
などと言った。
姉は、日を改めて、立会人を入れ正式な話し合いをすることにした。
そこには姉夫の家族(両親・妹・親戚・会社の人?)も来ていた。
そこで姉夫側は改めて、上記の意見と
・もう何年も住んでいるのだから居住権が発生している
・嫁母と同居してあげたのに感謝の気持ちはないのか
・家付き娘とはそういうもの
・夫の姓になったのだから最終的な決定権は夫にある
・とにかくこの家は姉一人でどうこうしていいものではない
と、最もらしく書面にもしたためて朗々と述べた。
姉夫とその母が姉に対して「道理をわきまえなさい」と鼻の穴広げて小さな子供に言い聞かす様に言ったあの顔は忘れられない。
姉と姉側弁護士は、この家の権利者はすでに私であること、居候は姉夫婦であること、居住権なんか発生しないこと、嫁実家のものが旦那実家のものになるなんてことはないことを説明。
すると姉夫はニヤニヤして「じゃあすぐに手続きしましょう」って。
姉は、手続きするのは離婚に関してだ、もう我慢の限界だと言った。
姉夫側は本気にはしていなくて、私が就職と同時に出て行くと信じてた。
でも姉が本気で、家も土地も売却準備に入ったことを知ったら大騒ぎした。
姉夫両親も弁護士に相談に行ったりしたそうだけど、みんな断られて、姉夫に「なぜもっと早く手を打たなかったの!」って怒鳴っていた。
姉夫実家は貧乏じゃなかったけど、都心にあるうちに住みたかったみたい。
姉夫妹はウチの住所が入った名刺まで作ってた。
姉夫両親はリフォーム業者とすでにやり取りしてたよ。
しかもそのリフォーム代は姉夫婦の家計から出すつもりだったみたい。