クズ店長『俺に逆らうなら、お前ら全員辞めてまえボケナスども!』バイト「じゃあ辞めます」「私も辞めます」店長『!?』→後日、エリア統括課長に呼び出され・・・
大学1回生のころ、ある飲食店のバイトに採用された。
チェーン化してるもののそんなに大きい店じゃなく、少人数でやりくりしていってる感じだった。
俺が採用された時の店長は50歳くらいで、穏やかなおっちゃんって感じだった。
仕事はすごく出来たけど。
しかしその店長が転勤となり、新しく30歳くらいの店長が来ることになった。
ここから徐々にバイト先がおかしくなっていった。
新しく来た店長は完璧に体育会系で、上下関係を何よりも徹底する人だった。
それだけなら別にいいんだが、少しでも口答えしようものなら、たとえそれが正論でも烈火の如く怒るタイプの人だった。
バイトが食器を1枚落として割ると、すぐに飛んできて心配するよりもまず先にキレていた。
それも店中に響き渡る大声でだ。
しかし可愛い女の子には、絶対怒らなかった。
たとえその子が寝坊しようと、食器を割ろうと。
そんなだから、店内の空気は最悪。
バイトするときには、店長の機嫌を損なわないことに一番気を使っていた。
そんなある日、些細な事で口論になった。
俺が使ってるチャリが、イタズラか何かでバイト中にパンクして帰りに乗ることが出来なかった。
仕方がないから店まで戻って、店長に事情を説明して一晩だけ置かせてもらおうと話をしにいった。
すると突然、店長がキレた。
店長「お前のチャリの分だけお客様がチャリ停められなくなるんやぞ!どう責任取るねんボケナスが!」
すかさず俺は、「すいません、邪魔にならないように端の方に置きます。さすがにこの時間に自転車担いで帰ると、不審者に間違われかねませんので。」
と言ったが、まあ無理だった。
その後もありとあらゆる罵詈雑言を浴びせられ、途中からどうでもよくなった俺はいちいち反論していった。
あまりにヒートアップしたので、他の人が止めに入るくらいに。
とうとう店長が完全にキレた。
店長「やかましいわボケ!文句あるんやったら辞めろ!お前の代わりなんかいくらでも居るんやぞ!」
とまあ、ここまでは想定していた。
しかし次に放った言葉が、結果的に店長自身の首を絞めた。
店長「このアホだけじゃない!止めに入ったお前らも全員辞めてまえカスが!」
この一言で、バイト連中の我慢が限界を迎えた。
そうですか、じゃあ辞めます。
あなたにはついて行けません。
私の代わりはいくらでもいるんでしょう?
他にも探せばいくらでもバイト先あるんでね。
いい歳してるんですから、みっともない声で怒鳴り散らさないでください。
という具合に、一人、また一人と店を出て行った
その中には10年以上いるフリーターや、店長お気に入りの可愛い子もいた。
俺ももう辞める気満々だったから、「短い間ですがお世話になりました。もう二度と顔も見たくありません。いい人生勉強になりました。」
と言って店を出た。
去り際にも店長はなにか怒鳴っていたが、聞かないことにした。
そして駐輪場に戻ると、さっき出て行ったみんなが待っていた。
みんなでひとしきり笑ったあと、明日のバイト無くなったんだから、せっかくだし飲みに行こうぜ、てことで居酒屋へ。
言いたい放題店長の愚痴を言い合い、溜まってたものを全て吐き出した。
そして次の日、バイトは10時からの予定だったが、起きたのは12時だった。
案の定、店からは鬼のように電話がかかってきていた。
掛け直すと、やはり店長が出た・・・
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電話に出るやいなや、「昨日は悪かった、つい逆上してしまった。」などと言い訳をされたが、もう話したくなかったので「昨日辞意は伝えましたし、むしろあなたがそうするように強制しましたよね?」
と言って電話を切った。
暇だったので店の前まで行ってみたら、営業してなかった。
年中無休のはずなのに。
「まあ知ったこっちゃない、俺は辞めたんだから」と思い店の前を去ろうとしたら、同じく昨日辞めた奴に出会って、二人で爆笑してた。
ホンマに全員辞めたんやな、面白すぎやろwww
として二人で笑いあい、その場を離れた。
それから1週間後のある日、知らない番号から電話が来た。
店長の上司、エリア統括課長なる人だった。
話があるから今から店に来てほしいと言われた。
まあ何の話かは想像はついたが。
1週間ぶりに店に入ったが、ずっと営業してなかったのか、常温管理の食材は全てなくなっており、まあスッキリした店内となっていた。
そして課長と面談、その場には店長と、一緒に辞めた連中3人がいた。
課長は店長に、どうしてこうなったのか経緯を聞いていた。
どうやら彼の中では、俺を筆頭にバイト連中が食材のつまみ食いやサボっていたので注意したら、次の日から全員が結託して来なくなったことになってるらしい。
すかさず俺はその話を否定し、一から十まで説明していった。
できるだけ脚色はせずに話をしたが、それでも効果はてきめんだったようだ。
課長が店長に、話が違うね、と言ったすぐ後、店長がキレた。
また罵詈雑言の嵐だが、こいつは真性の馬鹿なんだな、としか思わなかった。
もちろんその様子を真隣で見てる課長、頭に血が上りすぎて気付いてないのか、切れ続ける店長。
そして課長がとうとうキレた。
店長の首根っこ掴んで部屋を出て行った。
正直課長が一番怖かった。
帰ってきた頃には落ち着いた、というか涙目の店長と、これまた落ち着いた様子の課長だった。
「結論から話すね、こいつクビにする。
もうこの店には近寄らせない。だから、戻ってきてくれないかな?
この店にはこんなやつより、君たちのほうが必要なんだよ。」
と課長は言った。
まあそうでしょうね、ただ戻るのはもう少し考えさせてください。
と言おうとしたが、課長の次の言葉に何よりも驚いた。
辞めた全員に伝えといて。
お金で解決するようで申し訳ないんだけど当初の時給より200円上乗せするから、戻ってきて欲しいって。
これにはさすがの俺も驚いた。
時給200円アップ=時給1000円。
8時間働けば8000円。ジャグラー250回転くらい回せる。
ただしかし、ここで即答してしまっては恥ずかしい。
一旦考えるふりをはさもうとした矢先、他の奴らが全員「戻ります」と返事をした。
というわけで、俺も戻ることにした。
なんだかんだで全員に連絡が行き渡り、その1週間で別のバイトを見つけた奴以外は全員戻ってきた。
ただ納品やらなんやらに時間がかかって、さらにそこから1週間くらいあいたけど。
中にはあの店長さえいなくなれば、時給は前のままでいいです。なんて仏のような人もいたらしい。
そんなこんなで時が過ぎ、俺もバイト卒業の日になった。
クビ騒動の時にいた奴らも何人かまだ残っていて、やっぱり最期の日にはその話で持ちきりだった。
そして今、大学を留年し、元気に5年生してます。
おわり