弁護士『Mさんという方をご存知?』元介護士の私「はい。亡くなった時その場にいたので」弁護士『えっ?』私「えっ?」→詳しく聞くと…

「Мさんと言う方をご存知ですか」と聞かれたので、え、ナニ?死因に問題アリとか?
とドキドキしながら「○○(施設)で亡くなった方ですか」と聞くと
弁護士は少し驚いた様子で「ご存知だったんですか?」と言った。
「亡くなった時に私はその場にいたので」と返事すると「えっ?」と心底驚かれた。
しばらくかみ合わない会話をして、詳しく話を聞くと、なんとМさんは
私の実の祖父だという。
・・・なんのどっきり?悪戯?ナニこれ?と半信半疑で話を聞いていたんだけど
後日、弁護士事務所に行って詳しい話を聞くと、本当にМさんは私の実祖父だった。
私が祖父と呼んでいた人は祖母の再婚相手だった。
母は既に亡くなっていたので叔父(母の異父弟)に聞くと、祖母は母が幼い頃
МさんのDVに耐え切れず離婚、数年後に祖父と再婚したらしい。
私は見た事はないけれど、祖母の全身には傷跡やタバコの火傷痕があったらしい。

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Мさんの相続人は母一人だったので、Мさんの甥はずっと探してくれていた。
遺産は結構な額があったので、甥さんと半分にして経費は甥さんに持ってもらった。
私の分は自宅ローンと子供たちの進学費用でちょうど無くなった。
私の方が後からМさんのいる施設に就職したし、倒れているМさんを発見したのもたまたま。
Мさんは穏やかな人だったけれど、酒癖が悪く、自室で飲酒しては
よく問題を起こす人だった。
なんとなく、どんな風に祖母に暴力をふるったか想像がついた。
母の背中にポコリとあったあの穴、もしかしたらタバコ痕だったのかもしれない。
遺産はありがたく頂いたけれど、墓参りは一度も行っていない。

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