高校からパティシエになる為の学校に進学して20歳になった時、彼氏の紹介をされました。
相手は中学からの同級生でずっと仲良くしてきたそうで、私はちょっと悔しかったです。
でも娘が照れながらもとても嬉しそうな顔で報告してきて、許すとか許さないとかそんなのどっかに行っちゃいました。
それからも交際は続いて娘が26歳になった今年に、再度娘が彼氏を連れてきました。
彼氏君は顔を真っ赤にして、「必ず娘さん幸せにします、結婚を許してください」って言ってきたんです。
その時、肩がふっと軽くなって泣いてしまいました。
頭にあったのは、娘を無事育てきったという感情でした。
「娘を今よりも幸せにしてやって下さい。」
泣きながらにそう言ったら皆して大泣きです。
隣の部長ご夫妻や同僚が何事かと突撃してきて、そこから先は宴会でした。
結婚式の時とこの時が一番泣きましたね。
その後は私も一緒に彼氏ご家族へご挨拶に行き、そこでも宴会となって大騒ぎをしました。
向こうのご家族から、「素晴らしい娘さんを育てられましたね」と言われた時もまた泣いちゃいましたね。
二人して新居へ移り、昨日11/21に結婚式となりましたが、娘はとても綺麗でした。
式が進み、新婦から手紙を読む時が一番堪えました。
初めに式に来ていたご友人方々、次に部長ご家族への手紙だったのですが、部長が泣きすぎて呼吸もままならなくなるほどでしたよ。
最後に私への手紙を読みましたが、一字一句覚えています。
「お父さんへ
お父さんが本当のお父さんで無いと聞いたときは本当に驚きました。
それ以上に、私をここまで育ててくれたことが本当に嬉しかった。
私を育てる為にたくさん苦労したのではないでしょうか。
私の為にたくさん悩んだのではないでしょうか。
それでも私を育ててくれました。
お父さん、本当に有難う。
私は幸せになります、今までよりもずっと幸せになります。
これからどんな事があっても私は幸せになってみせます。
ありがとうお父さん、大好きです。」
娘も泣きながらでしたが、精一杯手紙を読みました。
この手紙を聞いて、娘は幸せになっていけると思っています。
辛い事も苦しい事もありました。
人一人を育てるのがこんなに大変だと思いませんでした。
それ以上に、子供が育ち、巣立っていく姿がこんなにも美しく、嬉しい事だと思いませんでした。
今までを思い返し、オッサン涙を流しながら書いています。
もう一生分泣いたと思いますが、これからも泣くのでしょう。
昔から涙もろいのは知っていましたが、こんなに泣くとは思いませんでした。
25年間を凝縮したのでかなり飛び飛びになっていますが、書かせて頂きありがとうございます。
ここまで私と娘を支えてくれた全ての人に感謝します。
願わくば、娘が幸せに幸せに過ごせる様に。
>>199
素敵なお話をありがとう
199も娘さんご夫妻も上司同僚の方もみんな幸せでありますように
今度は199の番だね
私が嫁に行こうか?