先輩が言うには
「中堅以上の人のスキルアップや勉強会などは優秀な人をつける。
　新入社員で会社のことを何もわかっていない人が相手だからあの人が教育係をできるのよ。
　それに男性社員と一緒の教育の時はあの人はいなかったでしょ？
　専門的な教育は有能な人が担当したでしょ？
　あの人が迫ったとき、立場が弱くて断り切れない男性社員を極力接触させないようにするための会社の方針よ」
外部の男性社員おさわり禁止なので外部からのお客様であろう見知らぬイケメンが歩いているのを見かけると
「ちょっと誰か、あの人の名前と会社名と部署、彼女の有無を聞いてきなさい」
と言ってたのは自分で聞きに行けなかったからなんだね。
律儀に聞きにいった腰ぎんちゃくもいましたが。
厳密に言えば社内の男性も極力接触させたくなかったようですが、お目付け役がいるわけではないのでそこまでは監視しきれなかったようです。

何度も書いているけどその人は美人で長身、スタイルもいい。
「きゃぁ、美人。素敵―」
となった腰ぎんちゃくが何人か出てきて会社側の目論見通り女性のグループを作ってお山の大将をやっていたらしい。
そのまま３回か４回ほど教育係を続けたところ、やるべきことが分かってきてよく言えば余裕ができた。
悪く言えば序列が上、と言う立場を理由に更に威張り散らしたくなった。
昔の社員名簿の慣習の名残なのか義務教育が終わってからの経歴をやたらと網羅したがるところがあったので入社までに通った学校や会社などの所在地も全部書かされました。
それで「私はあんたたちのことを何でも知っているのよ、全てお見通しなんだから」で次に担当する人の履歴書を読み漁り
「高学歴、嫌い」
「留学経験あり、生意気」
「理系学部、ダメ」
などなどいびり倒す相手を脳内ピックアップしているときに私の履歴書に目を止め
「やったわ、凡ミスゲット。みんなの前で激しく叱ってどっちが立場が上か分からせて社会の厳しさを分かってもらわなきゃ。圧迫なんてよくあることだし。
　ついでに学歴で舐められないようにこれで私に頭が上がらないようにしてやる」

・・・で冒頭の書き込みの
「××ーーっ！！」
になったのではないかと言うのがその先輩の読み。

「普通は番地がないとか「あれ？っ」と思った時点で確認するよね。確認しないで怒鳴りつけてくるのがあの人なんだよ。
　自分が上、みんなの前できちんと意見を言えるワ・タ・シ　をやろうと思ったのに冷静に「番地は存在しない」と言われて恥かかされたと思ったんだろうね」
「それだけの理由で怒鳴りつけられ、私たちはさんざんいびり倒されたんですか」
「頑張ったね」
と先輩は肩ポンポンしてくれたけれど、脱力感は半端じゃなかった。

そして教育中に腰ぎんちゃくを侍らせるようなやりかたはやめた方が、と言った人もいるらしいんだけど
「共通の敵を作った方がまとまるんですよねー。
　一人だけだと集中ホウ火になってダメージでかいしばれた時に面倒だから分散するように数名。
　それに子飼いを手懐けておけばあいつらが言うであろう私の悪口も伝わってくるでしょー。
　どーせ研修が終わればそうそう会うこともないだろうしぃ」
と諫めを聞かずお山の大将を楽しそうにしていたとか。

まとめのコメントに「旦那さんに言えばいいんじゃね？」的な内容もありましたが、夫は面識がないだけで知っていたそうです。
上司に
「出張で××支店に行くんだったら安いのでいいからダミーの結婚指輪していった方がいいよ。
　そこにはイケメンや将来有望な人と見ればベタベタ張り付き連絡先を押し付けてきたり、デートに誘ってくるすごい人が居るんだ。
　既婚者が来るな、と悪態つかれるかもしれないけれど、指輪していれば寄ってこないから」
と言われたことがあるそうです。
「君があれだけ嫌うんだから相当な人だということは分かるよ。
　「あの人と関わった数か月の生活を思えば人生の大抵のことは耐えられる」
　なんて言葉は余程のことがないと出てこないだろうから、相当ひどい目に遭わされたんだろうな、と思ったから言わなかっただけ」
だそうです。
腰ぎんちゃくからの電話の話を軽く話したところ
「信頼関係にひびが入るから絶対にまともな人は紹介できないし、どうでもいい人を紹介したら間違いなく双方から恨まれる。
　これは触れない方がいい案件だよ。
　だから放っておきなさい、どうしようもなくなったら何かしらのことはするから。
　あれが一番いい対処だったと思うよ」←「面倒くさい大学を出た私の周囲にいる男性は全員ややこしい人ばかりだから無理です」
と言っていました。