彼女は避妊の道具を数えるようなそぶりをして、そっともとにしまったそうです。
こんなこと言うのも恥ずかしいんですけど、私ですら避妊の道具の場所なんて知らなかった。
旦那専用の引き出しがあって、そこには書類やら、会社の名刺やら使わなくなった腕時計とか
彼の趣味で集めているクロムハーツが何点か入っているけど
私は管理していません。
Bママからそれを聞かされたときに、ものっすごい鳥肌が立ちました。
というか、私の知らない事を知っているような気がしてなんだか
気が動転というか、もう、えーー!?えー!?!?っていう言葉しか出てこなかった。
変な汗がじわじわ出てきて、どうしようということになりました。
Bママは元々物怖じせずに、嫌なことは嫌、嫌いなことは嫌いとはっきりいう人だったので
頼もしいとは思いつつ、ちょっと怖い存在だなとか思っていたんだけど
今回私がAママに話すといって、その日は帰っていきました。
夜帰ってきた旦那に話そうと思ったのですが、見ていたものが物だけに
なんと切り出してよいのか分からず、その日はなかなか寝付けないものの、
言い出せずに過ごしました。
次の日にBママから「これからちょっとAママに事情を聞いてくる。
もしかしたら、私さんも後から呼ぶかもしれないから待機してて」と言われました。
私も最初の切り出しはBママだけでとお願いしてしまいました。
しばらくして、Bママが家にやってきました。
聞いた話はこうでした。
自分が妊娠中で元旦那の浮気も知り、家庭内がドロドロしていて心のよりどころもない頃、
幸せそうな私達が越してきた。
私の旦那をみて驚いた。
高校の頃に大好きだった先輩だった。昔告白して玉砕だったけど、そんな事も覚えていないように
私旦那はにこやかに自分に挨拶してきた。
ものすごく悔しくて惨めな気持ちになったけど、なんかよくわからないが
自分が二人の子供を持っているというところで私には勝っている気がした。
だけどだんだんとそのうちに私に二人目が出来たらどうしようとかいう変な不安が出てきた。
私旦那と私が夫婦の営みをしていることを考えただけでも悔しさやら惨めさがあふれ出てきた。
あるときにトイレを借りた帰りにふと寝室に目が行った。
クロゼットの中をのぞきたくなり、二人のことを知りたくなった。
もしかして避妊せずに子供を待ち望んでいるのかだとか、いろいろ気になってしょうがなくなった。
もし、避妊の道具をいれているのならばここらへんかな?とめぼしの場所を開けたら
案の定出てきた。
避妊している事で子供が出来ない安心感と同時に、数個使われているのを目の当たりにした時に
私旦那と私が愛し合っているんだと知り、悔しくなった。
と同時にどれくらいの頻度でやっているのかが気になりだした。
なので、私の家に遊びに行くたびに何個なくなっているのかを確認していたと聞かされました。
怖…