すると後ろの方から
「さっき『あんたなんかうちの子じゃない』って怒られてたもんね。
ママ、まだ許してくれないんだね」
という声がしました。
続く
すると後ろの方から
「さっき『あんたなんかうちの子じゃない』って怒られてたもんね。
ママ、まだ許してくれないんだね」
という声がしました。
続く
続き。
「違います。うちの子じゃありません」
「あー、この人の子供ですよ。私、近所なんでよく知ってるんです」
「ママーごめんなさい、いい子にするから許してー」
の会話が無限ループするも、その間バスは停留所でとまりっぱなしで、
運転手さんも他の乗客もいらいらのピークに達してきているのがよくわかる雰囲気に。
しかも、口ぶりからはどう考えても私が悪者。
「もう、躾は家でやってくださいよ!
他の方にも迷惑ですから、とりあえず降りてから続きをやってください!!」
と言われ、ちょっと子供の手がゆるんだ隙に急いでバスを降りたのですが、
その親子も続いて降りてきました。
そして、怒り心頭の私が口を開く前に、彼女が一言
「いやー一人分のお金ういて助かっちゃった。ありがとねー♪」
とそれだけを言い残して、もうほとんど赤に近い信号を走って渡って行ってしまいました。
保護者一人につき、一人分の未就学児の料金がただになるので、
お金がかかる方の一人を私に押し付けたのだとわかったのは、その後しばらくしてからでした。
もう少し落ち着いてから、バスの管理会社に電話しようと思っています。