次の日、母に早速彼がバツイチ子持ちだと説明した
実は自分も昨日知ったとは言えず、反対されると思って今まで言えなかったと嘘をついた
母は、今は珍しい事じゃないからねぇとあまり気にしていない様子だった
彼と私の両親の初対面の席は、何事もなく終わったのだが、彼の両親へ挨拶に行った時に問題が起きた
彼母が「バツイチで二人も子供がいるような息子と一緒になってくれるなんて、本当にありがたい」と言ったのだ
子供が二人…!?私は一人しか聞いてない
それからの彼の両親の会話は全く覚えてない
彼両親の家を後にし、帰りの車の中で「子供二人いたの…?」と聞いた
彼は言ってなかった?と、とぼけたのか、本当に言ったと思っていたのか分からない言い方をした
今思うと、子供の話しになったとき「5歳の男の子が…」とまだ何か言いたそうな感じだったかもしれない
私はその時質問をしてしまって、曖昧になってしまったかもしれない
でも言わなかったのは事実だし、これで完全に信用できなくなってしまった
今日は帰ると、その日はどうしていいか分からず泣きながら帰った
私はそれから人生で一番悩んだと思う
母は親戚にも私の結婚が決まったと言ってしまったみたいだし、彼両親にもあんなに感謝されて、やっぱりやめますと言うのも気が引けた
でも結婚してから別れるよりはまだマシだと思い、ほぼ別れる方向で自分の考えが決まっていたと思う
その間、彼から何回もメールや着信があったが全て拒否していた
だけど、自宅の方にかけてきて、母が出てしまった
まだ事を話していなかったので、出たくないと居留守を使うことも出来ず、取り合えず渋々出た
そしたら、家の近くで待ってるという
家に凸されても困るので仕方なく会いに行った
彼は、すまなかった、どうしても別れたくない、愛してる
確かそんな事を言った気がする
信用出来なくなってたけど、大好きだったから直ぐには別れるって言えなかった
取り合えず、彼の言い分だけ聞いて、家には電話しないでとだけ言って帰って来た
それから何週間かして、ようやく別れる決心がついた
そして母に事を告げた
子供が二人いた事、本当はバツイチで子持ちだと知ったのは、会う約束をした一週間前だった事
話を聞いていた母は、それは彼も言いづらかっただろうねぇと彼を擁護するような意外な事を言った
彼の気持ちも、ちゃんと考えてあげなちゃ、と言うのだ
私は呆気に取られた