休憩の時に女子高生のバイトたちが固まってお喋りをしていたらしい。
休憩室にはテレビがあって皇族のお姫様が15歳年上の男性と結婚式を挙げたというニュースが流れていて、
高校生たちが「え?この人誰?」「皇族なの?」「佳子さまの従姉?」などと喋り始めた。
その中で1番可愛かった子がそのお姫様について「大正天皇のひ孫にあたる人だよ」「佳子さまから見て父親のはとこだね」と説明したという。
しかし、他の高校生たちは興味がないのか、
「え〜!15歳差とか嫌だ〜」「10歳上までは良いけどそれ以上、上は厳しいよね〜。」と相手の男性叩きを始めた。
(相手の男性を叩いているというか、単純に年の差婚の話をしているだけだろう)
可愛い女の子が「でもあの衣装ってあの旦那さんくらいの年齢の方が雰囲気出そう。」と発言した。
(結婚式の衣装はお姫様が十二単、お相手である神主の男性は平安貴族みたいな束帯姿だった)
それを聞いて他の女子高生たちも「そうかもー。」「落ち着きがあるよね」と考えを改めた。
義兄の話はここで終わったので義両親と夫が「それで?」と言ったら「え?俺は告白されたんだよ?」とキョトンとしている。
よく分からないがそのお姫様のご主人と同い年である自分がいる場所で、ご主人に対してポジティブな発言をしたってことは俺に対する告白だろうとドヤ顔をしていた。
中島みゆきの糸を鼻歌で歌ってたこともあったらしく、若い子がそんな歌知らないだろうから俺のために調べて遠回しにアプローチしたんだろうとも言ってた。
「会話をしたことは?」と聞いても「いつも挨拶してしてくれたし告白はされてる」と主張。
言っておくが「糸」は中高生の合唱コンの課題曲に使われることもあるから世代を問わず有名。
うちの長男(16)も中学の合唱コンで歌ってたし、次男(12)も去年6年生を送る会で歌ってた。
「それで相手の女の子はどうしてるの?」
「年齢的に多分、大学生だろう?大学卒業したら俺を迎えにきて一緒に暮らすつもりだろう。20歳の時に来なかったってことは短大じゃなくて四大に行ったんだろうし。」
「弟(私の夫)の家は男の子だけだし、
うちは女の子が複数になるかもな」と一人で語る。当然だが連絡先も持っていない。
それに関しては「結婚前に男に連絡先教えるような遊び女じゃない」と言われた。
こんな勘助みたいな思考を持っていることにドン引きした義両親が大激怒で家から追い出した。
一人暮らしさせただけなので何かやらかしたら怖いから時々義両親が見張りにいくらしい。
田舎のため、その女の子がどこの子かすぐわかったが、その子はお母さんが嫁いびりに耐えかねて娘の就職か進学?を機に娘を連れて遠方の実家に帰ったため、こちらに戻ってくる可能性は低いという。
つーか、その子の親は早くに結婚したらしく、義兄より年下だった。