知人が離婚した
離婚原因は趣味(バイク)で子供を怪我させて障害まで残してしまったこと
一度別居するも、バイクを処分して二度と乗らないという約束をして再構築したが
実は処分してなかったことがわかって奥さんが激怒して今度こそ離婚してしまった
俺とその知人は趣味仲間というか、ツーリングチームで知り合った
俺はそれほど頻繁にツーリングに行くわけではなかったから、その知人ともそれほど親しくない
正直、知人はバイクを金額で格付けするような人だったから苦手意識もあった
そういう関係なんだが、ある日「自宅の改装があるからしばらくバイクを預かってほしい」と頼まれた
車庫兼納屋のすみに置いたままにする、その間エンジンもかけないしメンテナンスもしないし
盗難にあっても責任を負わない、車庫代で月2万払え、とここまで言えば諦めるかと思ったが
予想外に快諾されてしまったので、うちで預かることになった
チームのリーダー的な人が間に入って「助けてやってよ」と頼まれたのもある
(俺は田舎住まいだが、知人とリーダー宅は都市部なので余剰の駐車場がない)
それからしばらくして弁護士を名乗る男性から電話があり「○○(知人)のバイクを預かっているのは
あなたですか」と聞かれた
事情もわからずハイというわけにもいかないので理由を聞いたら、依頼人の了承があるからと
色々と話してくれた
まず依頼人は知人の奥さんだった
先述のとおり、知人がバイクで子供に重い怪我を負わせ、離婚回避のためにバイクを
売却するという約束をしたが、どうも怪しいので交友関係から調べたところ
あなたが保管しているという情報を得た、改めて離婚を請求するためにもバイクが実際に
保管されているところを確認したいので電話した、とのこと
それならばということで弁護士の申し出を承諾したら、弁護士と助手?が写真を撮りに来た
バイクの預かり条件は「口頭だと言った言わないになるから形にしよう」とワードで作成していたものに
お互いに自署で署名&押印してたので、それをそのまま提出したw
それがどういう風に作用したかわからないが、その後元がついた奥さんから丁寧なお礼状と
菓子折りが届いたので、無事に離婚できたんだと知った
バイクはそのあとしばらくうちに置いたままになっていたが、ある日知人が買取店の人間と一緒に来て
翌週には引き取られていった
そのとき知人に「お前が裏切ったから」「安いバイクに乗ってる人間にはわからんだろうが〜」と
よくわからん絡み方をされたので、「俺はバイクで子供を怪我させて嘘をつくようなアホじゃない」と返したら
号泣して膝から崩れ落ちたのでビビったわ
それから10年ほどたって知人のことなんてすっかり忘れてたんだが
今日バイクで走って休憩していたら、知人そっくりのやつを見かけたので一気に思い出した
高そうなカスタムバイクを見せびらかしてて、確かにバイクは格好いいんだが
本人がデブ&ハゲで小汚いので色々と台無しだった
その知人が全面的に悪いんだけど、バイクが好きって気持ちは本物だったんだろうからなんか寂しくなったよ