事情は気の毒だと思いますが、見ず知らずの赤ん坊を二日預かるのはとても責任の
重いことだし、うちは小学一年生を筆頭に暴れ盛りの男の子三人なので、怪我や病気の感染
など赤ちゃんに何かあっては大変だからと断りました。
が、その日からほぼ毎日のように懇願の電話がかかってくるのです。彼女の口調は
すごく切羽詰っていて、しまいには「どうしても駄目ならコインロッカーに置いてでも…」と
恐ろしいことを言い出す始末。
そこまでして行かねばならない用事って一体何なのかと聞いたところ、最初は言葉を濁して
いたのですが、とうとう「同人誌の即売会なの」と…。