信号待ちで突然背中を押された→幸い運転手の急ブレーキで助かったが本当に危なかった→犯人はその場で取り押さえられたのだが、顔を見た私は絶句→なぜなら…

突き飛ばすところを見ていたサラリーマンが数人で抑えつけていたのがAさんだった。
なんと表現していいのか分からない。あの時の感情。
たぶん警察に突き出したほうが良かったんだろうけど、なんか出来なかった。
仕事だったとは言え、今思えば感じる必要のない負い目をその時は感じてしまってた。
知り合いだからと説明して、お礼を言ってサラリーマンたちには手を離してもらった。
それから喫茶店に連れて行って、溜まってることがあるなら聞くよ?って言ったら
それから30分ぐらい愚痴を聞かされた。
遠方から嫁いできて、こっちの生活に慣れなくて、体調も悪くて・・・
それを夫に訴えても分かってくれないし、体調悪くても完璧な家事を求められるし・・・
会社に行ってる間は身体はしんどくても心は楽だったって。
 
利用者100万人

 
最後のを聞いて「ねぇ、それって旦那さんが居ない方が楽ってことなんじゃないの?」って聞いたら
ピタッと言葉が止まってしくしく泣きだした。
なので「20代なんて本当なら一番楽しくて幸せな時期じゃないの。
いくらでもやり直せる年代なのになにやってんのー。
家族を思いやれない男なんてこれからも変わることはないと思うよ?
一度地元に戻ってこれからのこと考えた方がいいと思うよー?」って言ったら
「考えてみます・・・」って。
それで別れたんだが、本音を言うと彼女を心配したわけじゃなくて
怖いから地元に戻ってほしかっただけ。遠くに行って欲しかっただけ。
 
 

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