私の叔父の武勇伝です。
叔父の息子(私の従兄)がアルバイト先で積み荷を崩してしまった。
その場で従兄は社長から損害金として80万円を
これから先給料から天引きするよう言われてしまった。
しかし当時高校生の従兄弟の月々の稼ぎはわずかな物で、
毎日働いても返済に一年はかかる。
コツコツ返済していた従兄だが、社長に促され、
従兄は叔父に損害金を立て替えるよう助けを仰いだ。
「お父さんゴメンなさい。実は俺、先月積み荷を崩してしまって80万円を支払わなきゃならなくなってしまった。
今、貯金は10万円しかないし頑張ってもバイト代は月々5万円程度しか入らない。社長は『早く支払え』と言ってくる。50万ほど立て替えてはくれないだろうか?」
叔父はすぐに社長に電話をし、
「息子がとんだことをして申し訳ない。すぐに支払わせていただく。だが額が大きいので来月まで待って欲しい」
と謝罪した。
口約束ではあるが社長も納得した。
そして一月後、叔父と従兄は会社に出向いて社長に会って謝罪し残額を支払った。
しかし話はそこで終わらなかった。