「トリ肉が超安かったのー」
と嫁が嬉々として鍋をオープン。
と同時にリビングの中に立ち込める強烈な生臭さ。
恐る恐る鍋の中を覗き込んで絶句した。
中では血のような色のものが原型をあまり留めない形で煮込まれていた。
そういやキッチンからも異臭がしていたけど日常茶飯事と思って気にしてなかった。
一応
「これ何?」と尋ねると
「うん、トリ肉☆(ミャハ」
とニコニコ。
ひとかけら口に入れたが雑味とマズさと変な味で飲み込めない。
トリ肉がここまで血腥いカオスを発してくれるだろうか。
必タヒに止める嫁を振り切ってキッチンのゴミ箱を探すと怪しいパックを発見した。
「鶏レバー」
「100g48円」
しかも
「半額」シール付き。
なるほどそういうことか、異臭はこれが原因か。
お前は肉と称して下処理してないレバーを食わそうとするのか?とりあえず食ってみろ。
と嫁に食わそうとするが断固拒否される。
「そんなの食べてお腹壊したらどうするの!?」
って絶叫されたけど、
それを俺に食わすことは出来るんだな…
今、嫁が泣きながら実家に電話中・・・