家の近所のトンカツ屋の親父は何に影響されたのか頑固親父。
味は悪くない、というか結構うまいのでたまに行くんだが、ある日、中学生くらいの女の子を連れた主婦がカウンターに座っていた。
そしてトンカツを出され、食べ始めると主婦が
「わぁ、おいしい!サクサクだね!」
といい、親父に
「どうやったらこんな風にサクサクになるんですか?私揚げるとべちゃべちゃで…」
と話しかけた。
すると親父は
「ああ?そんなもん肉も違う、油も違うパン粉も違う、大体にして腕が違うだろうが!wwおっかしな事言う人だな、あんたも!!」
と怒鳴り返した。
主婦はショボンとして
「すいません」
と言ったが、その後も親父は
「ろくに飯も作れねぇ」だの
「味が分かる人間に食って貰いてぇもんだ!」だの
その主婦を悪しざまに罵り続けた。
さすがに気分が悪くなってきたら、女の子が
「御馳走さま」
と言って箸を置いた。
主婦が
「え、もういいの?ほとんど食べてないじゃない?」と言うと
「うん、こんなクソジジィの作ったものなんて食べたくない。ママの悪口聞きながら食べるご飯なんてヤダ。まずい。くそまずい」
慌てて「○○子!」とたしなめる主婦、気色ばむ親父。
でも子供はおびえた様子もなく親父をじっと見据え・・・