「はあ?うどんにコーラとかお前さ、ほんと頭湧いてんじゃねーの?」
好きだった彼の一言だった。
もちろんそこにいた全員がコーラを入れるというのが冗談だとわかっていたし
「うどんでそれはないでしょ!」
なんてツッコミを入れられた後だから、余計に場の空気もどんよりとした。
そしてどんなに冷たくされても好きだったのに、一気にその気持ちが嫌悪に変わった。
すごく悔しかったのもあるけれど、何より周りの人がどういう気持ちになるかとか、そういうことすら考えられないのか!と怒りも強かった。
それから私は化粧もダイエットも、勉強も頑張るようにした。
頭が湧いてると言われた悔しさはものすごいバネになった。
化粧は上手な友達に教わった。
ダイエットはクビレを重点的に作るようにした。
勉強は学校のものはもちろん、その後役立つだろうとTOEICの勉強もした。
三ヶ月後、彼に呼び出され、告白された。
「冷たくしたのは恥ずかしくて。
けれど君なら言わなくてもわかってくれると思ってた。
だからそうやって綺麗になったんだろう?」
そんなことを言われた。
面白くて仕方がなかった・・・