私「おめでとうございます。手続きをしますのでアレとコレを持ってきてください。入籍されるのはいつですか?」
B「今月中にします」
私「会社から御祝いをしたり電報を打つので結婚式をされるのであれば場所や日取りが決まっていたら教えてください」
B「×月×日、○○県の○○ホテルです」
(えらい準備が早いな。数日前は決まってなかったのに。出来婚?)
私「Bさんは○○県出身なんですか?てっきり地元の方だと思っていました」
B「いえ○○県は彼の出身地です」
私「アレ?Aさんは地元の方ですよね?」
(両親と同居で扶養家族なってたはず)
B「えっ?Aさん・・・・って誰ですか?」
私「えっ?××課のAさんですよ」
B「えっ?Aさんって何の関係が?私が結婚するのは○○課のCさん(体育会っぽい朗らかな人で人気がある。二十代後半でルックス中の上)ですよ」
私「えっ?だって、この前AさんがBさんと今度結婚することになったって私のところに言いに来ましたよ?」
B「えっ?だいたい××課のAさんって誰ですか?私、その人とは面識ありません」
私「わかりました。Cさんとの結婚の社内手続きは進めていきます。でも念のためAさんの件について総務課長と相談しましょう」
私から総務課長へ事情の説明。
課長はBとCが社内恋愛しているのを知っていたし、Bが入社以来ずっとCと付き合っているのは○○課では結構有名だったらしい。
課長「Bさん、Aさんと面識がないと言うのは本当ですか?」
B「同じ会社ですから顔は見たことがあるかもしれませんし挨拶ぐらいはしたかも知れませんが名前を聞いても顔が浮かびません」
課長「Aさんから特別な接触はなかったんですね?」
B「そもそもAさんが誰だか分りません」
課長いったん席をはずして○○課の課長と××課の課長と協議。
○○課長によるとAに特別おかしな様子はなかったよう。
××課長によるとCからBとの結婚の報告は既に受けておりBとCが結婚するのは間違いないとのこと。
その間に私は社員旅行の時の写真からAの写真を準備した。
課長「この人がAさんですが心当たりはありませんか?」
B「何度か見かけたり挨拶したことはありますが特別に御話ししたことはありません。」
課長「わかりました。Aさんのことは気をつけておきますが、もし何かおかしなことがあったら直ぐに××課長なり私に相談してください」
Bが退室。
課長「まさかと思うけど君の勘違いじゃないだろうな?」
総務課では、こう言う社員のプライベートに関わることを他言するのは厳禁なので誰にも喋っていないためAから聞いたと言う証明は難しい・・・
私「数日前Aさんが総務課に来たのを覚えていませんか?あの時に総務の部屋に課長もいたはずです。」
私「他の総務課の同僚に聞けば私とAさんの会話を覚えているかも知れません」
私「あの時〝AとB結婚の手続き”」とアウトルックにメモしました。私のアウトルックをチェックすれば、いつだったか正確に分かります」
課長「そう言えば私もAさんが総務課に来たのを覚えてるわ。悪いけど君のアウトルックの履歴を調べるからな」
(ちょっと私用メールとかあるからヤバイな・・・でも、大問題になるようなのはないけどね)
次の日、課長から聞かされたのは
「Aさんから聞き取りしたけど、そんなことは言っていないと言っている」
「でも総務課の同僚の聞き取りから見ても君のアウトルックの記録からみても君の勘違いじゃないと思う。」
「しかし他の課の関係者の聞き取りしても特別ヘンなことはない」
「Aさんのパソコンの履歴を調べたりメールをモニターしたりしたけど特別にヘンなことはない」
「だからAさんがヘンなことをしていると言うことの証明はできない」
「よって、このことは他言無用。Bさんも了解している」
課長はAをモニターしているようだが特別変わったことはない様子。
あんなこと言ったのに何も変わった様子のないAも気持ち悪い。
もしかしたら本当はAとBには何か関係があったのかも?
それとも私の頭がおかしくなったのだろうか?と悶々として過していたら総務課にAが来た。
A「御話しがあるのですが時間を頂けませんか?」
私「結構ですよ。どうぞ」
A「個人的なことなので会社の中ではちょっと・・・・」
(ヤバイ。これはヤバイ・・・)
課長と目で会話して
私「分かりました。会社の近くの某コーヒーチェーンで本日5時半と言うことでよろしいですか?」
A「わかりました。あそこで会いましょう」
Bとの結婚話しで私を怨んでいるのだろうか?
私からは誰にもしゃべっていないけど(フェイク入れまくりで2ちゃんに書き込んだけど、とても特定はできるようなものじゃないし)
Bが誰かにしゃべって、それがAの耳に入ったのだろうか?
それとも総務課の誰かがしゃべったのだろうか?