Yさんは「あら!A子ちゃんもバレエをやりたいの!?それはいいわね!紹介するわよ!」
と喜んでいました。
Aママのセコケチ話を何となく聞いていた私達数人のママが顔を見合わせてどうしようかと思っていると、Aママが
「A子はダンスが上手だから才能があると思うの!
でも下の子もいるから…。
送り迎えとかY娘ちゃんと一緒にいいかしら?
紹介したら特典とかあるんでしょう?
お下がりとかもらってあげるし!あっても邪魔でしょー?」
と弾丸の様に喋りだした。
私達が「Aさん!ちょっと図々しいわよ!」と止めたけど、聞く耳持たず。
「約束ね!とりあえずお下がりは明日持ってきて!」と言って帰ろうとするAママ。
しばし黙って聞いていたYさんが、Aママの両肩をがっしり掴んだ。
「Aさん!A子ちゃんは才能があると思うんでしょう!?だったら!ママも頑張らなきゃ!
送り迎えで先生から練習の成果を聞いて誉めたりするのも、伸ばすためには大事なことなのよ!
それにお下がりなんてダメ!新しい物を与えるだけで子どもはヤル気が格段に違うのよ!
せめて最初くらいは可愛い新しい物を買ってあげなきゃ!
下の子を理由に誰かに任せたら、私は邪魔なんだって思うかもしれないわよ!
まだまだお母さん大好きな時期なんだから!」
と修造バリに熱く語りだした。
Aママもしどろもどろになりながらも「新しい物を買うほど余裕がない」とかなんとか言ってた。
Yさんはうんうんと聞きながらも
「お金ならなんとでもなるから!Aさんが煙草やめたら買えるよ!煙草よりA子ちゃんの才能を伸ばす方を親として大事にしなきゃ!
それに家の子のバレエ教室は月謝も安くないから、安いところ調べてあげる!
なんだったらAママ、パートする!?うちの近くで募集してるとこあったよ!」
とまで言われたところで、Aママ「主人と相談してみる」と言って逃げた。
あとちょっと続きます。